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私が福祉っぽい就労支援施設を好きじゃない理由

就労支援B型から就労移行支援までいくつかの事業所を見学させてもらいました。

そこで感じたこと。それは、
「福祉っぽい福祉施設があまり好きじゃない」
ということです。

福祉色とでもいうのでしょうか、事業所によってかなり色があると思っています。

■福祉っぽさとは

ではどういうところを見て福祉っぽいと感じるのかというと、それは「スタッフと利用者が明確に支援する・されるの関係になっている」という状況のときだと思いました。

まあ別に福祉施設なんだから福祉っぽさも何もあるに決まっているじゃん、というご意見もあるとは思いますが、私はちょっとだけこの福祉っぽさに違和感を覚えました。

■当事者として思うこと

まず障害のある当事者としては、ザ・福祉っぽい事業所では、正直「そんな指導なんてされなくてもできるから」という思いを抱きました。

いわゆる障害のある人を私たちが助けてあげますよ、じゃないけど、そんな感覚をスタッフから感じていました。

それはつまり、
たくさん助けてもらうことがある
=自分にできないことがたくさんある
とも感じるようになりました。

人に気を使われすぎたり、心配されすぎてもなんか嫌な感覚がする時ってありませんか。

心配されすぎって、信頼されてないことと同じだと思います。心の中でその人に向かって、「いや私できるから」ってつっこんでいました。

■スタッフ目線で思うこと

スタッフ目線で現場を見ても、やっぱり福祉っぽい施設ってなんだかなぁ、と私は思ってしまいます。

それは多分利用者さんに対して「この人ってもっとできる」と思ってしまうからだと思います。

スタッフは別に利用者さんに対して偉いわけでもなんでもないですし、立場は別に同じだと思います。「一緒に働く」くらいの感覚でいる方が、私は心地いいです。

■私が望むこと

それでも様々な事業所を見学する中で、良いなと感じた事業所もいくつかあります。

それらに共通した特徴は、「誰がスタッフで誰が利用者かわからない」ということでした。誰かが特別指導することもなく、同じようにその空間でスタッフも利用者も働いているのです。

ちなみに私はある利用者さんをずっとスタッフだと勘違いしていました(笑)

でもそれくらい、同じように働けている。

そうやって混ざり合っている姿が、本来就労支援施設のあるべき姿ではないかと感じています。

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