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料理エッセイ: ありきたりの玉子焼きの話

わたしの好きな物。
それは玉子焼き、厚焼き玉子、だし巻き玉子だ。
これさえ有れば何もいらない。

と書きながら・・・
卵と玉子の漢字の使い分けはどうなのだろうか?
と疑問に思って調べたら以下の通りだった。


漢字の使い分け
★全般の生の卵→ 孵化して育つ卵。○○の卵など。
生で使う料理名・・・卵かけご飯等

★ 卵を使って料理→玉子焼、玉子丼、玉子とじ他

という風に使いわけるのが正解のようだ。


さて、今日はありきたりの玉子焼きの話

玉子焼きは料理初心者には難しいかも知れない。



まず最初、卵を割る時、平らな所でコンコンと当てること。優しく割ってやる。

私の身内に強迫性障害の子がいるが、卵を割れなかった。しかしその割り方を教えると怖くなくなり出来るようになった事がある。
包丁やハサミが怖いと言っても、安全な使い方が分かるとクリアできるのを実感した。

卵を割る時、尖った所に当てたりすると、卵の殻が入りそれだけで面倒になってしまう。

卵をお箸で溶きほぐし、泡立てないこと。白身を切るように混ぜる。
甘いのが好きな人は、味醂、砂糖を入れると焦げやすいので、先ず、初心者は塩で焼く練習からが良いと思う。

冒頭の写真の玉子焼きは、塩と水を少し加えて焼いている。
火加減は弱火の中火くらい。弱火過ぎても上手く焼けない。
難しいが慣れたら微調整で、上手く焼けるようになってくる。慌てずやるとできるものだ。

卵料理では玉子焼きが上手くできたら一人前なのではないだろうか。



余談だが、料理人だった亡き父親は頬っぺたが落ちる位、美味しい「だし巻き玉子」を作ってくれた。

常に、鰹と昆布の出汁の香りに包まれた調理場で作られた「だし巻き玉子」は幸せの味だった。

玉子焼きは、子供の時の思い出の味として脳裏にきざまれている。



卵2個が丁度良い
《織部の小皿》



お弁当には絶対に欠かせないのも玉子焼きだ。
玉子焼きが入っているだけで、お弁当らしくなる。


私は一人ご飯の時、好物の玉子焼きを焼いて切らない。そのままでお気に入りのお皿に乗せ、お箸で少しずつ切りながら食べたい…

それだけでご馳走になり至福のひと時を過ごせる。
あと味噌汁に香の物があればこと足りる。


 
私は今迄、料理のブログを沢山書いてきた。
が、何故か玉子焼きだけの記事を書いた事が無かった。きょうはそれが書けたのが嬉しい。

そう、まるで玉子焼きを食べた時のようにホッとした気分になっている。


さあまた明日も頑張ろう!


それではまた🍀