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エッセイ: 毎年の習慣


#日々の大切な習慣

梅が出回る頃、思い出す事があります。
今はもう笑ったり泣いたりする母の顔は見られません。
 面倒くさがりの亡き母が、唯一、梅干しを作ろうとしてくれた事がありました。

兄嫁と折り合いが悪かった時、一年半だけ我が家で一緒に生活した時のこと。

その頃の私は、仕事がとても忙しく、朝8時に家を出ると暗くなる迄帰れることはなく、一日中一人で留守番の母。
6月のある日、母は梅を買ってきて梅干しにしようと張り切っていました。

そして7月、梅の土用干しの夜。
キッチンの床に、何故か新聞紙の上に梅干しを並べて広げていたのです。

私はそれを知らずに、暗闇で梅干しを足で踏んでしまいました。

土用干し最中の梅干しを踏んだ食感は忘れ難いものです。
柔らかく潰れる瞬間、『グチャッ!』
思わず悲鳴が出るのと『しまった』という思いです。。。
新聞紙に拡げて干すとは・・・驚きしか無いです


ザルがあるのに、と思いましたが、グッと堪えて誤りました。
潰したのは10個ほど。

昔の人は何でも新聞紙で包んだり、敷いたりと新聞紙を活用したのを今でも時々思い出します。


そして今に至り、毎年私は『梅干し作り』が習慣になっています。


今年の梅の実は不作!!

暖冬の影響、雹被害、カメムシ。。。

自然には勝てない。。。

やっとの思いで、3kg買えました。


塩漬け
ビンには2キロ

梅を漬ける時、キッチンは何故か散らかる…
でもそれが毎年恒例。習慣なんです。


支障が無い程度の「少しキズあり」は別にナイロン袋に漬けます。

ジッパーのナイロン袋には1キロ



☆ 紀州和歌山産・南高梅(なんこうばい)
皮は薄く肉厚な南高梅

高いのは1Kgが1,700円で、悲鳴が上がる!
買えたのは卸市場で半額以下でした。


弁当用には無農薬の梅の実を5kg以上漬ける予定。
とても味が良い。田舎から毎年頂いているけれど、しかし今年はゼロなのです。
全く梅の実は無いのだとか。

大ショックです

道の駅でまた探し求めるしかない。
と、覚悟している所です。


それではまた〜