【大人バレエ日記】あと10年若かったら、は永遠の呪文。
「もっと引き上げて!」
バレエを始めてから、一体何回この言葉を言われ続けてきたことか。
ゆるーいジムバレエから数えたらかれこれもう7〜8年やってるのかな。重力との闘いは年々きびしくなってるのを実感する。
60オーバーの先生だって、見本を見せてる時はきゅっと上半身が引き締まってるけど、普段はぷっくり腰の上に乗っかってる。
物心つかない時分に始めて、引き上げ続けてきた先生ですら重力の現実はこんなにシビア。
すでに肋骨から内臓が下がりきってる状態から始めた私たちは、マイナスからプラスに持ってかないといけないわけで。
・・・正直、無理ですよね。。
わたしの行ってるクラスは同年代の方が多いので(年齢層が高い)、技術の差はともかく引き上げ力についてはどっこいな状態。ある意味、同類で安心してたところがあるのだけど、たまに若い人が入ってくると(といっても30〜40代)、そのジャンプ力、体の伸び、キレ、全てに違いを感じて
あー。。自分もこれくらい若かったら
と思わずにいられない。
20年、いやせめて10年若かったら、どんなに希望が持てて、どんなに楽しいだろう。
そんなことをグチまじりに話していると、わたしより年上と思しき方がピシャッと遮って言い放った。
「いっしょよ、いっしょ!!」
もし10若くたって、その歳よりさらに「ああ10若かったらな」って思うの。
「そうですよー」
わたしより遥かに若い30代の子も同意する。
んー、そうかあ。
堂々巡りなんだな、これって。
確かに。10歳若い体は欲しいけど、バレエの楽しみを知らなくて何一つできないだろう10年前に戻るより、頑張ってレッスンを続けて多少なりとも上達した今の自分の方がいい。
無い物ねだりはやめて、ただ黙々とやるしかないのね。
10年後、「あの頃はよかった」じゃなくて、今の方がイケてるかも?と少しでも思えるように。
明日もがんばろう。