“Flower of wish”について
久しぶりの更新です。
今回はfoundation作品『Flower of wish』についてお話します。
まずはdescriptionのおさらいをします。
「これは願いの花
強い思いがあればどんな願いも叶う
彼女は願いを込めた
愛する存在の蘇りや再会はきっと神の怒りに触れるだろう。もし生まれ変わりがあるのなら、どうか愛する存在が健やかに、幸せに生きられますように。
願いの花は咲き、魂は消えることなく、新しい煌めきに包まれていった」
この作品の女性は愛する家族を亡くし、悲しみに暮れていました。どんなに願ってももう会うことも触れることも許されないけれど、ひとつ許される事があるとすれば、愛する者がきちんと生まれ変わり今世よりも幸せに生きることを願うことです。
そもそも生まれ変わるという事自体確約されるものでもないし、人間の思考が作り出した妄想やデタラメかもしれません。けれど死の後は誰にもわからないからこそ、祈る事は許されるのではないのでしょうか。
作品を作るきっかけ
私とSNS上で仲良くしてくださってる方は何となく察されたかと思いますが、今作は私の飼い猫への思いを込めたものになっています。
というのも、昨年の11月飼い猫のシルク(ペルシャ猫︎︎ のメス、4歳)が亡くなりました。
かなり若い猫なのですが、病気が発覚してから1週間後に亡くなってしまいました。あっという間の出来事でまともな心の準備もできないままでした。
本当に悲しくて、27年間生きてきた中で最も辛い事だったように思います。
そんな中、不思議な出来事が起きました。
シルクが亡くなって２日後、買い物に出かけようと外を歩いているとシルクの匂いがしました。彼女の最後は病院にずっと通っていて、病院の匂いがしていました。匂いがした瞬間、衣服や手に匂いが着いているのかと思い、慌てて嗅いだのですが何の匂いもしませんでした。
そこから更に4日後、外に出かけて歩いていると、またシルクの匂いがしました。
当時不思議で仕方がなかったのですが、調べてみるとこれは芳香現象というそうです。周囲に匂いを発するものが無いのに、匂いを感じる現象のことです。(少しスピリチュアル要素が入ってしまうので苦手な方は飛ばしてください💦)
亡くなった家族や親しかった人の匂いがふと香る事なのですが、ネットで探してみると同じような経験をした方が沢山いらっしゃいました。
またこの話をXのスペースで話してみると、同じ経験をされた友人のクリエイターもいました。
ちなみに、この現象は霊感がある方だけでなく、感受性が豊かな方も経験しやすいそうです。(私自身、霊感は皆無なのですが感受性は豊かです。。)
この匂いがする現象自体は悪いことでは決してなく、そろそろ天国からのお迎えが来てるよ、準備できてるよー、というサインだそうです。
めっちゃ良いサイン…！！
また他にも当時不思議な現象は起きていたのですが、話が長くなるのでこの辺にします。笑(今度スペースでお話します)
このような感じで、もしかして目には見えないけど私のそばに彼女がいるのでは。。？という現象が起きた事から、着想を得て作品を描こうと決めました。
制作時の出来事
制作時、夢を見ました。
亡くなったはずの猫が現れるのです。
私はその時、「シルク！生き返ったんだね」と声を掛けていました。
こんな夢を制作前から何度か見ていました。
本来であれば、生まれ変わったんだね！か、天国から会いに来てくれたの？という認識になると思います。
私は全く彼女の死を受け入れていなかったのです。
生き返ったなどという絶対にありえない妄言を言っていたのですから。
私はこの絵を描く事を通して、きちんと彼女の死を受け入れることにしました。
今作は背景メインのような絵で正直難しく感じる部分が多々あったのですが、それでも絶対に描ききらなければいけないと思いました。
最後に
死による悲しみを乗り越える事はできなくても、死を受け入れて祈ったり願ったりする事はできる、そんなテーマです。
この作品を見た人が愛する存在を亡くしてしまって悲しみに暮れていたとしても、どこかでこの絵を思い出して欲しいなと思います。
また今作は背景メイン！人物小さい！という、今まであまり挑戦した事のない絵でした。
ほんっとうに難しくて、違う意味でも泣けてくる絵でした…笑
とても自分の成長に繋がりましたし、また大きな世界観を描きたくなった時、少しは気楽に挑戦できそうな気がします。
次もまたキラキラした私らしい絵を描いていきます。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。引き続き、活動を見守ってくださると幸いです。
おわり
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