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映画 ロストケア

映画ロストケアを観た。
正直、仕事帰りに観るにはテーマが重いかもしれない。と不安な気持ちも抱えながら。。

しかし
完全に見入ってしまい、途中腕を組み真剣に考えさせられ、涙も流していた。 
主演の長澤まさみ&松山ケンイチの迫真の演技に心が震えた。

以前の記憶を思い出した。
私は
〔45床寝たきりの方々をお世話する施設〕に勤務していた事がある。

夜間は二時間おきに床ずれ、拘縮予防の為
体の向き換えや、オムツ交換、急変などで休憩はあまり取れないまま朝を迎えていた。

家族の方が面会に来ると患者さんにはっきりとした意識は無くても何だか表情は嬉しそうで、私も嬉しかった。
そして何人も天国に見送っていた。

しかし

いつしか自身の心身は限界に達しており、元々そこまで強くない体は原因不明の体調不良を抱えてしまった。やむを得ず転職。
 
仕事だから当たり前に出来ていたが、もし家族が寝たきりになったならば、毎日お世話しながら仕事、生活が私には出来るだろうか。

そう遠くないだろう。しかし正直自信が無い。

老人ホーム等も結構費用がかかる。出来れば本人の意思を尊重したいが、映画を観て共倒れや経済的不安も覚えたのは事実。

在宅で介護されてる方は本当に大変だろうし、本当に尊敬する。

そして誰もがいつか直面する。自身に関してもだ。

ロストケアの長澤まさみと松山ケンイチのやり取りを聞いていて、全く犯罪を肯定しないが、正直どちらの意見にも納得してしまう節があった。
(罪悪感という呪縛)
という言葉が妙に心に残る。

誰もが通る道。
高齢化社会と少子化問題に直面し、少し帰り道考え込んでしまった。

エンドロールの森山直太朗さんの歌が更に涙を誘う。

家族や自分にいつ何が起こるかなんて誰も分からない。

そして長澤まさみさんは本当に美しかった。

中高年世代の方々に観て頂きたい作品だと思いました。

時にはこういったシビアな問題に向き合う世代に私は突入しているのだろう。

        (画像引用)

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