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頼まれてもいないのに熱中してしまう「調べもの」

 今回は、頼まれてもいないのに熱中してしまう、「調べもの」について書いてみます。というのも、今日は頼まれてもいないのに熱中して調べものをしてしまって、こんな時間になってしまいました。ヘッダーは国土地理院の「地理院地図」で分布図を作ったものです。

 調べものは本当に面白いです。最近ではインターネットで何でも情報が手に入ると思われがちですが、決してそんなことはありません。ネットには載っていないこと、本にしか書いていないこと、本にも書いていないこと、いろいろあります。

 今回の調べものは、詳細は書けませんが地域に関することでした。地域に関することを調べるときは、ネット検索でおおざっぱに情報を調べることもありますが、それは対象の「輪郭」とつかむためです。対象の輪郭がつかめることで、次に調べるべき書籍や資料が見えてきます。

 書籍や資料は、紙媒体でありすぐには手に入らないことも多いです。今回はたまたま図書館にそれなりの資料があって、複写してきました。

 しかし、書籍にも載っていないことがあります。それについては、実際に地域のデータベースを自分で加工して調べます。今回はデータベースを地図化して、そこから見える地域的傾向を考えていたら、楽しくていつの間にかこんな時間になっていたということです。

 自分でデータを処理して地図化したりし始めると、もはや研究の入口に入っているような気持ちです。いつの間にか論文も少し読んだりしました。そして、その対象を調べるならどの分野が関連するのか、だんだんわかってきます。地域に関する内容は、地理学だけが扱っているわけではありません。今回の調べものも、歴史学、言語学、民俗学など、さまざまな分野への広がりを感じるものでした。

 こうやって調べものに熱中して時間が過ぎてしまうことは、幸せなことです。そして、調べものもやみくもにするのではなく、一連の手順にのっとって、少しずつ具体的に、しかし広い視野を忘れずに進めるのが大切です。

 ということで、調べものは楽しいというお話は終わりです。いつか、調べものの対象による方法の違いについても書いてみたいと思います。

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