見出し画像

【ドラえもん生誕祭!Part2】ドラえもんの地理学(その2)―地形図(地理院地図)の中でドラえもんを探そう―

 今日はドラえもんの誕生日ということで、朝にドラえもんについて地理の視点から考える記事を投稿しました。読んでくださった皆さん、ありがとうございます。

 さて、子どもの頃を思い出して楽しくなったので、もう一つくらい何かやってみようと思い、地図の中でドラえもんを探すという企画を思いつきました。ドラえもんを探すというのは、似たかたちのところを見つけるという意味です。国土地理院が公開している、オンラインで地形図が閲覧できるサービスの「地理院地図」を参照します。色々探したので、早速見ていきましょう!

久留米市城島町

 まず、ヘッダーにもしているこの画像は、福岡県久留米市城島町浮島です。蛇行した河川の旧河道に囲まれた部分が、ドラえもんのかたちに見えてきませんか?

城島町首輪つき

 首輪と鈴も付けてみました。私にはもうドラえもんにしか見えません。蛇行河川でも、なかなかこの絶妙なカーブが見つからず、ここは一番のお気に入りです。ちなみにこの場所は、周りを佐賀県に囲まれており、対岸の福岡県と河川で隔てられた飛地となっています。土地の境界が定められたあとに流路が変わったということですね。

加世田4

 続いて、鹿児島県南さつま市加世田村原です。地理院地図は北が上になっていますが、左に90度回転しています。ポイントは国道270号の赤いラインがドラえもんの首輪に見えることです。

成務天皇陵

 次は奈良県奈良市にある古墳です。古墳はお墓なので不謹慎かもしれませんが、周りのお堀の青いラインの幅から、絶妙にドラえもんらしさを感じます。他の古墳も見てみましたが、ここの二つが一番でした。

新宿御苑

 つづいて、東京都新宿区にある明治神宮外苑です。北側の道路の二つの三角形がちょうど耳のようになって、周りが黄色なので、ドラえもんの耳がなくなる前の姿に見えます。

八丈島

 次は東京都八丈町(八丈島)です。西山(八丈富士)がドラえもんの頭に見えなくもないですよね。ちなみに、ドラえもんに登場するスネ夫は「四丈半島」に別荘を持っていましたね。

大濠公園2

 最後は福岡県福岡市の大濠公園です。地図の南北を180度回転させています。私にはもうドラえもんにしか見えません。

大濠公園首輪つき

 首輪と鈴を付けてみました。福岡の皆さん、今度大濠公園の周りで散歩やランニングをするときは、ドラえもんの周りをまわっている気持ちになれますね。

 ということで、今回は地理院地図の中にドラえもんを探す作業を紹介しました。これは完全に私の遊びですが、もしかしたら、学校の地形図学習で取り入れることができるかもしれません。というのも、やみくもに探すのではなく、ドラえもんの頭の形のようなカーブがある河川や水域を探すことを念頭に置いたからです。現実の空間でどこにそのような形状の場所があるか考えることは、地理的思考力の向上につながったり・・・しませんかね?

 最後に、ドラえもん50周年特設サイトにて藤子・F・不二雄のことばが紹介されているのですが、そこに印象的な文章がありました。「娯楽」と「教養」についての藤子先生の考えです。

 「完成された娯楽の一つである古典落語のおもしろさを真に理解し得る人は教養人というべきであり、難解な学術論文を読んでも、それに興趣を覚え、知的興奮を誘われるなら、その人にとってその論文は娯楽的側面を持つわけだ」(特設サイトのMESSAGEより引用)

 この文章を読んで、自分が楽しいと思えることなら、勉強でも研究でも遊びと同じなんだと改めて思いました。地理を学ぶ子どもたちや学生さんたちに、そんな感覚を感じてもらえたら、とても素晴らしいことだと思います。

 ということでドラえもんの生誕祭企画第2弾は終わりにします。お読みいただき、ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?