25.残り3分の1

11月になり、推しの卒業まで2ヶ月を切った。
卒業が発表された6月時点では「半年ある」と思っていた、その期間の3分の2を終えてしまったらしい。
そう考えると残されたこの2ヶ月もあっという間に過ぎて、推しはアイドルではなくなる。

最近、先着販売の競争率が上がってきたのか、はたまた自分の調子が良くないのか、色々と買えないことがしばしばある。
その度に、まずは買えなかった事実に落ち込み、それから「卒業したらそもそも先着で一喜一憂することすらなくなるんだな~」とか思ってもうひと段階落ち込む。

落ち込んだ時には過去のZOOM会の録画やチェキチャのアーカイブを漁ったりするのだが、自分自身も推しの卒業発表の前から、「いつかは終わること」を意識した上でのコメントができていることに関しては偉いと思う。自画自賛。

卒業(または解散)発表後や卒業(または解散)が近づくと特典会の列が長くなったり、そもそも参加する権利を得にくくなったりすることはアイドル界ではよくある。いつもそこにいたヲタク(特に積みたいヲタク)からすると本当に迷惑な話ではあると思うのだが(笑)、私は自分が買えなくて落ち込みはするものの(特に今回はひどい)、卒業(解散)する際の駆け込み需要すら増えなかったらそれは悲しいし、人が集まるということはそれだけたくさんの人が推しのことを気にかけていた証拠なので嬉しいことだなと思っている。
(ただ、卒業や解散の理由が集客面だった場合は「もっと早く来てくれてたら… 」とは思うので、皆さんそういった意味で後悔しないヲタ活しましょうね。)
(とはいえ人それぞれのヲタクスタイルや距離感はあるし、自分が楽しめる範囲でヲタ活することも絶対大切です!)(さっきから誰やねん)

私は推しが卒業したらアイドルヲタクを辞める予定だ。それは一切アイドル現場に行かないという意味ではなく、今みたいに色んなことに一喜一憂してがむしゃらに同じ現場に通うのを辞めるという意味である。
広く浅くアイドル界を眺める、そんなイメージだ。
悪い言い方をすると、いろんなアイドルの面白い時期の甘い蜜だけ吸っていたい。解散や卒業の発表で寝込んだり、食欲を失ったりしないように。
あなたがもし「それでもアイドル好きならアイドルヲタクだろ」、と思うならそれは正しいと思う。でも私の中でのアイドルヲタクはもっと重たいものだった(そのつもりで今の推しも推している)。
通い続けると感覚が麻痺して楽しめない時期があったり、グループとして苦しい時期だってある。それでも支えるのが「ヲタク」。そういう認識でやってきたし、そうしないと得られない感情は絶対にあった。

でも、そういうスタイルは今年で終えたい。という話である。

残り2ヶ月、悔いなく「アイドルヲタク」をやり切ろうと思う。これを読んでくださっている皆様も、皆様なりにいろんな「ヲタク」をやり切れますように。

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