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平穏に生きられる幸せ

闇は意外と近くにある

先日、友達から突然のメールが来た。

A:前に職場で同僚が突然、ランチから帰って来た後、奇声を上げていた話、
  覚えてる?
B:あー、何となく覚えてる。その後、たまたまその人が立っていた近くに 
  あったAの椅子に座っちゃって、仕事ができなかった。っていう話だよね?
A:そうそう。その人、病気を理由に休職していたんだけどさ。この前、自殺
  しちゃったんだって…奥さんが数年前に病死してから鬱になったというの
  は前に聞いたんだけど、子供2人いるんだよね…まだ小学生と中学生とか
  だったと思う。

言葉を失った。

前に日本で働いていた時、躁鬱病になってしまった上司がいた。
日頃の仕事のプレッシャーなのか、他にも家庭などで問題があったのか分からないが、普段は笑顔が素敵な優しい上司だったので、全く想像がつかなかった。
そして、それを理由に休職していたのに、突然会社に来て、この仕事どうなってる?早くしろ!みたいな事を叫んだと思ったら、仕事できるって良いことだね!僕も早く戻りたいよ…と、落ち込んでしまったりして、どのように接するれば良いの戸惑ってしまったのを覚えている。
私もその職場を離れて何年も経つので、その人がどうなったか分からないが、今は少しでも幸せな生活を送っていると信じたい。


友人から打ち明けられた薬

彼女は日頃、とても明るくて、周りへの気配りもできる優しい子、そして芯のある強い子、というイメージの自慢の親友だ。

しかし、それは突然やってきた。
彼女から、実は鬱で薬を処方されているが、その薬が合わなくて体が辛いと。
お互いの生活があるので学生の時のように頻繁には会えないが、連絡はしばしば取っている仲で、そこからは想像のできない言葉で返信に悩んだ。
そして、気付いてあげられなかった自分が情けなく思った。

話を聞いていると、何か大きなきっかけがあったわけではなさそうだ。
ただ、日頃の生活の中で不安を感じ始め、どんどんと体調が悪くなり、友達に相談したくても、自分がなぜこんなになったのか分からないし、不安を感じることは誰にでもあるはずだから、そんなことで体調を崩す自分が弱いんだと思ったと。
そして、処方された薬は強くないとはいえ、体には合わないようでやめようかどうしようか悩んでいると彼女は言った。
専門医でもない私が下手なアドバイスはできないので、まずは医者に相談して、心の中のモヤモヤは誰もが持っている当たり前のものと判断せず、言葉に出して整理してみるのがいいのかもと言った。もちろん、私でよければいつでも話は聞くし、声に出すのが嫌であれば、メモを残すでも良い。自分の感情を抑えつけてしまうのが一番良くない気がしたのだった。

彼女とは普段通りに連絡を取っていたが、薬はやめて、体調も良くなってきたと1年後くらいに伝えられた。
元々、体を動かすことが好きな子だったので、ジョギングを始め、友人も増えたので心身共にストレスを解消する方法を見つけたようだ。

定期的にくる不安の波

そんな私も年に数回、ひどく落ち込むというか将来に不安を感じ、不眠症になってしまったり、体調が悪くなる時がある。
このままの仕事でいいのか、自分が本当にやりたい事は何か、今後の生活は大丈夫だろうか、などの漠然とした悩みが大半だ。
しかし、これを毎回乗り越えてきてはいるとはいえ、友人の話を聞いていたら、闇に飲まれてしまうのは誰にでもあり得ることなのだろう。
今回はこの辺りで終わりにするが、私が「平穏に生きられる幸せ」を感じた体験をまた別の機会で記してみたい。

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