インスタント焼きそばの話

たまにはくだらないことを書こうということで、アラビヤン焼きそばの話でもしようと思う。

普段はあまりインスタントラーメンなどは食べないようにしているのだけれど、別にそういうのを食べちゃいけない宗教に入っているわけでもないので、家に常備している。

別に他の焼きそばでもいいじゃん。

なんて言われてもおかしくないし、なにより食べ比べをしてそこにたどり着いたわけでもない。

味が云々というよりかは、思い出補正なのだ。

学生のとき、部活の顧問は司書室を拠点にしていて、部活のミーティングとかそういうのはそこでしていた。

で、なんだったかわからないけど、焼きそば食うかなんて話になって、何故か司書室には台所があって、アラビアン焼きそばを作ってもらった。

厳しい先生で他の生徒たちからはおっかない教師として有名だった。

もちろん自分も怒られてばっかり。嫌いな時期も正直あった。今になって思えばこれほど向き合ってくれた人はいないなと今になって思う。

卒業するときにどんな話をしたかとかほとんど覚えてない。失礼な話かもしれない。

でも、一緒にアラビアン焼きそばを食べたことだけはハッキリ覚えていて、なぜかそれだけが妙に懐かしくなる。

その懐かしさからなのか、単純な空腹からなのか、無性に食べたくなるときがある。決まって深夜だから後者の方が強いかもしれない。でも、必ず思い出す。

今までの人生を振り返って思い出せないことはたくさんあるのに、なぜかそれだけはハッキリ強く覚えてる。

不思議なものだ。アラビヤン焼きそば。