palworldをしていて少し嫌になったことと、ゲームプレイにおけるフレンドとの軋轢の根底にあるものが分かった気がする。


経緯

ゲームが趣味なのはずっと昔からではあるが、趣味といってもボードゲームもするし、将棋とかも好きだし、RPG、FPSなどのアクションも好き。昨今ゲーム界隈がざわついているあるゲームがある。言わずもがなpalworldのことなのだが、アーリーアクセス日から中学校からの旧友である友達(以降A君)と一緒にプレイしていた。もちろんpalworldに関して言えば賛否はあれどゲームとしてはめちゃくちゃ面白い。それでも友達とプレイして嫌になって最近はあまりやろうとは思えなくなってしまった。

palworldというゲームを友達とプレイするとき、どちらか一方がサーバーのホストとなりそこに招待してもらうことで一緒にプレイすることができる。
最初は話題になっていたし、steamでセールをしていたので買って楽しく遊んでいたのだが、プレイ二日目から少しずつ違和感を覚えるようになっていった。当然、どちらか一方がサーバーをホストする訳なのだが、一日目にダウンロードし終わった後に、起動すると起動後ブラックアウトしてしまい起動できないバグがありA君にホストしてもらっていた。この問題自体は、アーリーアクセスだし、これから作りこんでいくんだろうと思ってPCゲーにはよくあることだし特に気にせずGeforceのドライバーアップデートで起動できるようになった。問題としてはA君がホストしたこと。改めて考えてみればこれに尽きると思う。

話が少しそれたが2日目になってA君はLv10くらいで自分はLv6くらいになっていた。ここから少しずつ嫌になってきたのだが、より顕著になったのはLvの差が開き始めたこと。A君はホスト側なので自分の好きな時に好きなように攻略できるのだが、こちら側は友達に招待コードを送ってもらわないとそのサーバーでプレイすることができない。少し飯を食う時間が遅れた、風呂に入っていた。そんな小さな差やプレイ目的の差、その差がA君とのLvと、どんどん乖離してきて徐々にA君のプレイの後追いプレイをすることになっていった。これは前の記事でも書いたことだが

最近は特にネタバレを避けてプレイするようにすることで昔は好きだったけれど今は少し苦手になっていたRPGが好きになってきたり、ゲーム全般に素直に楽しめるようになっていた。しかし、むこうがそんな気はなくとも後追いでプレイすることになるので自然にネタバレを食らうし、自分はやりこみたいゲームはあまり動画や配信を見ないようにしているが、そんなのA君は知ったことではないし、それはA君の自由なのでいいのだが、圧倒的に自由な時間のあるプレイ時間の多い配信者などのプレイを見て、効率的に進めようとすることでかえってネタバレが加速していく悪循環になっていった。拠点運営の方針も効率的な攻略になっていって自分の楽しみ方ができなくなってしまった。このことを嫌だと決定づけた最大の要因はどこでA君が仕入れた情報なのかは知りたくもないが、配合牧場というパル同士を交配させて卵を産む施設があるのだが、それをなになにとこれこれを掛け合わせたら強い卵が産まれるからと配合しだしたので、もうこのゲームはA君とは一緒にプレイしたくないな。と思ってしまった。

全然Aのことは嫌いではないし、むしろ仲は全然良好なのだけど長い間こういったリアフレとの交友では時たまこういうことがある。例を挙げるならAPEXやPUBGといったバトロワ系。そういうゲームはある程度やることはやるものの特に深くまでプレイできたことはない。なぜならそれ以上続けると仲が悪くなるから。一つのゲームを続けてまで中学からの気心の知れた親友を失うのは代償がでかすぎる。長い間こういった同じ人とゲームをし続けるとそういうことが起こることがあるが、palworldで4回目くらいだったのでなぜそうなるのかなんとなく共通点が見えてきた。

特定のゲームに対する攻略の”差”

攻略の差という言葉の「差」にはいろいろな意味の差というものがあると思う。本筋で言えば攻略の目的。ゲームにはいろいろな楽しみ方がある。上手くなるため、楽しむため。これはよく言われるエンジョイ勢、ガチ勢などゲームにおける大きな論点だと思う。今後twitterで100年は続くであろう男女おごるおごらない論争のような、何のためにゲームをして何を楽しむのか。この大きなテーマでも結局は友達との軋轢から来るテーマだと思う。リアルでも、ネットでもどちらでもいいが気心の知れた友達と楽しむほうが、掲示板で募集して突発的に遊ぶよく知らないフレンドより圧倒的に楽しいけれど、目的の差があるから楽しめないでいるのだと思う。

実体験として具体例を挙げるのであればAPEX,PUBGなどバトロワ系fpsなどでは上達する上での目的の差も一つあると思う。自分はとにかく敵に突っ込んで死んで覚えるタイプ。A君は立ち回り重視で余裕が出てきたらキルムーブをしたいタイプといえばわかるだろうか。何も起きないはずもなく、当然のめりこんでプレイしなかった。掲示板のまとめ記事を通りがかりに見たときにある言葉が目に飛び込んできた。APEXは友情を破壊するゲームだよなwという様なタイトルで、なぜかわからないけど妙に納得してしまった覚えがある。上達する上での宗教のような、生理現象のようなもので、これまでで育まれたゲームの自分の中での攻略法、これが突如、オンラインプレイでの協力が当たり前になってしまったから、起こるべくして起きている齟齬であり、論争なのだと思う。

今回のpalworldでもそうだ。自分は自分でやり方を発見して、試行錯誤してその過程と成果を楽しみたい。でもA君は効率的に攻略して、早く、強くなりたい。どちらが正解でという話ではなく、楽しみ方の目的としての攻略の差。上達の目的としての差、温度差、etc… この攻略に対する「差」こそがすべてのオンラインプレイにおいてのプレーヤー同士の軋轢になるのだと思う。

だからこそ任天堂は不滅

任天堂のゲームの特徴として友達とやるパーティーゲームがある。桃鉄や、マリオパーティー、マリオカート、スマブラ、あげるときりがない。そういったゲームはある共通点がある。攻略の差が絶対に出ないこと。差が出たとしても自己の中で完結し、他人の攻略の領域を侵さないこと。これらのゲームは構造上、攻略の差が絶対に出ない。ともに同じ時間軸で過ごし、違う時間軸であればほとんどのゲームでソロモードになる。対人戦の場合ほとんどの場合で自己完結する。ある種攻略法を固定させるか、自分の領域に入って来られないから、友達とやっても楽しいまま。スプラトゥーンも1はずっとやっていたし、3も少し齧ったがランクマッチは基本的に自分で上げないといけない。まあスプラの場合は他要素でブチギレさせてくるが、友達のことに限定すると攻略の差はつかない。だからこそ一般的には友達同士でワイワイやれて、ファミリー層にも人気がある。

さいごに

任天堂信者でもないし礼賛するつもりもない。ハードのスペックは時代に取り残されすぎていてどうにかしたほうがいい。DQM3の対戦も。ただ思うことといえば、この攻略の差が起こらないこと。これそこが友達と仲良くゲームをする秘訣だと思う。まあ正直に言うとすべての楽しみ方、攻略の仕方が一緒の人なんていないと同時に思う。完璧を求めることと同じで、それなら初めからソロプレイすればいい話だし、どこかフレンドと折り合いをつけて、譲るところは譲って、こだわりたい部分は譲ってもらう。そっちのほうがより馬の合う友達を探すよりも、効率がいいし気分もいい。それでこその気の合う親友だしね。palworldはA君とやることはないと思うが、ソロでも十分楽しめそうだし積みゲーとして積んどいて忘れたころにまたやると思う。訴訟されてなければw

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