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9月23日に読了した本

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機龍警察 白骨街道

機龍警察シリーズ最新刊。今回はミャンマーで確保された指名手配犯の身柄を受け取りに行く姿、ユーリ、ライザの特捜部突入班3人のミャンマーパートと国産機甲兵装開発に端を発する陰謀を追う沖津部長ら特捜部や捜査二課の捜査パート、色々と故合って京都の親戚筋のところへ赴く城木理事官の京都パートが交互に交わり進むストーリー。(以下、ネタバレ含)

タイトル通り白骨街道がテーマ・要素に組み込まれてるし、先般起こったクーデターで一層話が強化されたと感じますね……
終盤になって、作中でミャンマー軍がクーデターを起こすのは、「うわっ!? そう持ってくるかー!」てなりました。今だからこそ、読んでおくべき、そう感じました。
前作の『狼眼殺手』から引き続いての経済犯罪・汚職ネタも、仮想通貨や京都の闇経済が加わって凄みっぷりが一層増しましたね。相変わらず仁礼さんはいいキャラするし。
そして、何より首相官邸筋、ひいては<敵>と対峙する特捜部、特に沖津部長の活躍・動きっぷりもこれまで以上のものに……


機龍警察シリーズを機龍警察シリーズたらしめる機甲兵装をはじめとした戦闘・メカ描写もミャンマーが舞台ということで、シリーズ一番と思える濃厚濃密感が溢れており、もう読んでて一人大興奮でしたね……
關ニキは無双するし……
今回の白骨街道ミャンマーパートの戦闘・メカ描写、私の脳裏ではフロントミッションシリーズ(特に2ndと3rd)がめちゃくちゃよぎって脳内イメージを補完したんですよね……
特に終盤のゼーナイン大佐率いるケービェの第三種機甲兵装が出現して暴れ回るところとか、もうフロントミッションシリーズでの大型機動兵器そのものな感じで、「あ〜、FMっぽい〜!」てテンション上がるし、展開がどうなるか気になってどんどん進んでいきました。
脚部がアルキメディアンスクリューになってて、水上や湿地帯を高速移動できて、かつ水中への急速潜行ができる特殊仕様で腕が異様に長い機体とか、特殊機体なボスキャラ要素がすごい伝わりますよ……
それにユーリとライザがそれぞれ対峙した、アンカーを装備してジャングルの木々を立体機動するブガノッドと百足がごとき動きをしたルサールカも、ミャンマーでの戦闘に特化した機体と言うことで、強敵感が出てましたね。ブガノッドの戦闘スタイルにタチコマみを感じましたよ……
戦闘・メカ描写、本当にお腹いっぱいでした……


伏線張りとその回収、そして段々と明かされていく陰謀みマシマシな展開にと、読んでて大興奮がずっと続きました。
姿達の行程やジャングルそのものにイメージとして被さるだけでなく、登場人物らの言動や行動、さらに軍刀や骸骨と、白骨街道が随所随所で重要な要素・舞台装置として埋め込まれているのが印象的でした。
上にも書きましたが、テーマ・ストーリーそのものも含め、今だからこそ読んでおくべき話でした。
面白かった!!!オススメです!!!

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