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8月30日に読了した本

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日本SFの臨界点 石黒達昌 冬至草/雪女

作者の石黒達昌氏は医師であり、医師としての視点や知識が盛り込まれ描かれた、"生と死"にまつわる話8編で構成されている短編集。
どの話もインパクトある内容ですが、文章の作りそのものが印象的でした……
特に論文調の『平成3年5月2日,後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士,並びに,』は、内容とともにその文体に衝撃を受けました。

また、『平成3年(略)』と同様に北海道を主な舞台としている『冬至草』と『雪女』は、淡々としたレポート調に近い文で書き進められているにもかかわらず、少しずつ不気味さをただよわせ、薄ら寒さを感じるほどのすさまじさを感じました。

ただただ、圧倒されました……
すごい……

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