見出し画像

古今集 巻第六 冬歌 337番

ゆきのふりけるを見てよめる

きのとものり

雪ふれば木ごとに花ぞ咲きにけるいづれを梅とわきてをらまし

雪が降っているのを見て詠んだ歌
紀友則
雪が降ったのでどの木にも花が咲いたようになった、どの枝が梅の木なのかより分けて手折りたいものだ

 花が咲いている梅と、枝に積もった雪も花のようだから、梅の花が欲しいのにどの枝を折ればよいかわからない、という歌です。
 「木ごと」は「木毎」なので「梅」だ、という文字遊びも入っているようです。

#古今集 , #冬 , #雪 , #梅 , #木毎 , #紀友則

応援してやろうということで、お気持ちをいただければ嬉しいです。もっと勉強したり、調べたりする糧にしたいと思います。