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古今集 巻四 秋歌上 240番

ふぢばかまをよみて、人につかはしける

つらゆき

やどりせし人のかたみかふぢばかまわすられがたきかににほひつつ

藤袴を詠んで人に贈った歌
紀貫之
家に泊まっていった人の残していった形見なのか、藤袴は忘れがたい良い匂いが香っている

 家にやって来て泊まっていったので残り香は男性のものです。良い香りだと言うのだから、男女の関わりと思います。貫之が女性の立場で詠んだのでしょう。「男もすなる日記といふものを女もしてみんとてすなり」と土佐日記を仮名で書くための言い訳をしたのも貫之なので、あると思います。

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