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フェミニストはフワちゃんを許せる?

子供はいつ敬語を覚えるの?

私には子供がいて、さらには犬もいるもんで、よそのお子さんとの接触はかなり多いんですよ。

その子供たちを観察してると面白いのは、小学校4年生くらいを境に、それまでタメ口きいてたのが突然敬語で話し始めること。別に学校でそう教わっているわけでもなさそうなのに、多くの子供たちが4~5年生の間に敬語に切り替わっちゃうんですよ。

私がこのくらいの年頃なんて、大人に敬語使うなんて慣習は全くありませんでしたよ。まあ、がらの悪い地域ってこともあるかと思いますが、私から見ると、最近の子供はしっかりしてるなーと感心します。

その一方で、なんだか距離を置かれたみたいで淋しくもなるのです。
「なに?もうお前、大人になっちゃうの?」
と。


フワちゃんというモンスター


さて、テレビをつけてみると、今はフワちゃんというYouTuberがえらい人気なんだそうで、毎日いろんな番組をハシゴしていますね。彼女の特徴は、相手がどんな目上の先輩だろうとタメ口で接するという点。

この手のキャラが出現すると、賛否両論が吹き荒れるのはいつものことです。

が、私がひとつ気になるのは、所謂フェミニストの人達はこういうキャラをどう見ているのかというところです。というのも、昔からこういうタメ口キャラのほとんどは女性もしくはいわゆるオネエだからです。

断っておきますが、「女だからってタメ口許されると思うな、この非常識め!」と主張するものではありません。むしろ逆で、女性はそういう脳を持っているし、男の私からしても別にタメ口きかれてムカつくというようなことはないのです。相手が男なら話が変わってきますが。

「それって女性差別では?」

と言われりゃ、即座には否定できません。そうかもしれません。

この辺の話は始めると長くなります。
まず、「“社会”とは何か」から始まって、「タメ口に対する嫌悪感の正体」「進化の過程に見る男女差」などいくらでも語れるし、語る必要もあるのですが、長文を書いても誰も読んでくれないのは明らかなので、また別の機会に。


フェミニズム的にタメ口キャラはどうなの?

ここでは、こういう女性の様子をフェミニストの女性たちはどう見ているか、です。

典型的フェミニズムのモデルを単純化すると、「男と女は肉体は違えど脳は同じ、だから知的労働においては全く同じことができるし、完全に同等に扱われるべきだ」と言うものでしょう。

しかし、タメ口を使ったり、一人称に自分の名前を使ったりするのは純粋に脳の問題であるにも関わらず、21世紀が始まって20年を経た今でも、女性には一定割合でそういう人が存在することを許せるのか?っちゅー話です。

大事なことなのでもう一度言いますが、私にとっては疑問でも何でもないのです。ごく当たり前のことでして。

犬を連れてお散歩に行けば、いろんな人とお話しますが、私にタメ口で話すのは圧倒的に女性です。そして観察していると分かるのですが、男性には敬語を使っても、女性同士だと多少の年の差なんぞ無視してお互いにタメ口というケースが実に多いんですよね。


社会における男女同権を主張するのなら


あ、今頃になって書くのもあれですが、「女性でもほとんどの人はちゃんと敬語を使う」なんてことは分かった上で書いてますからね。比較しているのはあくまで「男性」と「女性」です。

ってことで話を戻して、フェミニストが社会における(大きな主語としての)女性の立場を男性と同等に!ということであれば、こういうタメ口キャラに対しては苦言を呈さなくてはいけないと思うのですよ。

「お前みたいなのがいるから女性の立場が高くならないんだ!」

という意見があって然るべきだと思うのですが、ツイッターなんかを眺めてても、いまいちそういう限定的な形での批判がない。

テレビ界を振り返ってみると、かつてはフェミニストのアイコンでもあった田嶋陽子女史自身がタメ口キャラであることは何とも皮肉な話に思えます。


ってことで、フェミニズムやジェンダーについては改めて掘り下げていこうと思います。

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