芸能人にプライバシーはあるのかないのか
そもそもタレントはプライバシーを売っている
アンジャッシュ渡部、食べ放題不倫の報道についての武井壮のツイート。
これ、随分筋を違えているんですよ。
不倫報道をしたがるマスコミやそういうコンテンツをほしがる視聴者がゲスいってのなら賛同しますよ。
しかし、「プライバシーの保護」とか「ハラスメント」ってことになると話が変わってくるんです。
なぜかっつーと、そもそもタレントってプライバシーを売って商売してるからなんです。
他人の性生活なんてプライバシーも良いところで、好きにやってくれりゃいいんですが、でも当のタレントがそれをネタにしてギャラ稼いでるって現実があるわけでして。
例えばロンブー淳だってテレビで「ウン百人とやった」てなことを自慢してましたが、これ、芸人が聞いて芸人が答えて、それを地上波のテレビで流してるわけですよ。Youtubeデビュー直後の宮迫も同じようなことやってましたね。芸人のみならず、昭和の映画スターだってトーク番組ではこういうゲスな話をする人は結構いました。
子供の弁当作って金になるのはタレントだから
性事情という【分かりやすいゲス】だけではありません。
元モー娘。のママタレは子供に作った弁当の写真をアップするだけで年収ウン千万です。よく考えたら、これもただのプライベートであり、どこの主婦でもやってそうなこと。誰でもやってそうなことでも名声の付随する辻ちゃんがやると、それを有難がって見るバカがいることをよく知っているから、プライバシーを金に換えているわけです。
その最たるものが、かつてのペニオク詐欺ですね。
いや、さらに言えばCMや広告の類は、ベクトルとしてペニオクと同じなんですよ。公にしているかそうでないかの違いだけでね。
テレビに流れるCMは、言わば「タレントの仮想プライバシー」です。
「佐々木希ってこんな化粧水使ってるのか」
「役所広司のラーメン美味そう」
「キムタクが乗ってる車に俺も乗りたい」
イチローは本当にユンケルを飲み続けていたからCMに起用されたらしいですが、ほとんどの場合、元々その商品と起用されるタレントには何の関係もありません。
単にイメージが良いから、仮想的プライバシーを表現したCFを作って消費者に良いイメージをリンクさせるという目論見です。
冷静に考えたら、キムタクがカローラみたいな大衆車に乗ってる訳がないんです。
それは分かってるんだけど、良いイメージがリンクしてその商品に魅力を感じるようになる。あるいは、中には本当にそのタレントがその商品を使い続けてると思い込んでいる情弱も一定割合でいるでしょう。
週刊誌の「幼児虐待」?
1年くらい前でしたっけ。
ココリコ遠藤が再婚相手との間に子供ができたことを週刊誌にすっぱ抜かれて、自分で前妻(千秋)との間の子に報告する前に知られてしまったと言うことがありました。
この件について兄貴分である松本人志が「こんなもん幼児虐待や」と憤慨しておりました。
いやいや、これまた違うでしょ、と。
前妻・千秋は、
「私が目が小さいから目の大きな子供を作るために遠藤君と結婚した。子供ができたからもう必要なくなって離婚した」
って、テレビで言ってたんですよ?
マジとも冗談とも取れるトーンでしたが、それはもうどちらでも良い。後に残る形でこういうこと言ったってことは、こういうことがOKな家族なんだと思われて当然でしょう。もちろんこのトークにだってギャラは発生しています。
これを当人(親)が言うことには何の問題もなくて、マスコミが妻の懐妊を報じたら「幼児虐待」と言うのは何ともおかしな話です。
こんなことが「幼児虐待」になるくらいだったら、この2人がつまらないことで離婚した、あるいは覚悟なしに結婚したことはもっと責められるべきでしょうし、子供に弟・妹ができたことを報告することがそんなに大事なら、まずは事前に言っておくべきでしょう。
あるいは離婚しても子供が大きくなるまでは再婚しないとか、再婚しても何年間かは子供を作らないとか、いろんな選択肢があったはずなのに、そういうことをしなかったのは他ならぬ当事者です。
あ、これは「幼児虐待だと言うなら」という話ですからね。
遠藤は遠藤で、ガキ使『笑ってはいけない』で、親兄弟が出演しています。ごく普通の一般人ですが、タレントの親族ということで価値が生まれ、コンテンツに入れられたわけです。初登場こそドッキリであり当人は知らなかったのでしょうが、その後も数回にわたって出演は続きました。2回目以降は本人公認ってことでしょうし、初登場時だって製作スタッフが判断して出演に至ったわけですよね。結局これもプライバシーの切り売りなんです。
タレントと言う職業の「ゲス性」
断っておきますが、このようなマスコミの振る舞いが正義だというような主張では全くありません。
一般人なら何の価値もないプライバシーでもタレントなら価値が生まれる。そのことをタレント本人たちが分かっていて、金に換える。と考えたらタレントという商売に「ゲス性」を排除することは無理なことであり、そのプライバシーが負に作用する時だけ一般人基準を持ち出してマスコミ批判をするというのは見当外れじゃねーの?ってことです。
ではまた。
《ブログ》
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?