米国フレキシブルオフィス探訪 vol.1 売上向上!ビジネスとしてのコミュニティ
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米国フレキシブルオフィス探訪 vol.1 売上向上!ビジネスとしてのコミュニティ

Yuta Aoki

こんにちは。青木です。

今回はアメリカのフレキシブルオフィスに関する記事です。
コロナの状況から徐々に立ち直り始めているフレキシブルオフィス。
地域にもよりますが80%以上が稼働しているスペースも。そんなアメリカのフレキシブルオフィスについて何回かに分けてご紹介します。

"一緒に仕事をするコワーキング"よりも"柔軟な契約形態"を中心とした価値訴求

日本ではコワーキングといえばオープンなスペースで人が入れ替わり立ち替わり入っていくのが醍醐味であることもありますが、アメリカではコワーキングはフレキシブルオフィスという概念の下位に位置する考え方のようです。釈迦に説法ですがフレキシブルオフィスとは従来オフィスの家賃が2年縛りで途中解約すると解約費用がかかるような契約になっていたものを月単位での契約形態を取るものです。これにより入居者は事業の拡大や縮小に応じて柔軟にオフィスを変更することができます。この"フレキシブルオフィス"という概念が前提としてあります。

日本ではコワーキング=フレキシブルであることが当たり前のように見えますがこれは日本でのフレキシブルオフィスマーケットの成長とアメリカでの成長が異なるものだからではと考察しています。

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奥の方はホットデスクになっているが両サイド3F
(アーチ状のガラスがあるところ)は個室

コワーキングという"概念"が純粋に成長した日本とフレキシブルオフィスという"ビジネス"が成長したアメリカ

 日本ではコワーキングという概念が純粋に成長したように見えます。サンフランシスコがコワーキングの始まりだそうなのですが、最初はリモートワークするエンジニアが"1人で仕事するより皆で集まって仕事したほうがいいよね"というところから始まったもの(Brad Neubergさんという方がオリジネーター)。日本のコワーキングはこの延長上にあるようにみえます。

 一方でアメリカでは、コワーキングスペースもあるもののあまり大きな事業体はありません。フレキシブルオフィスという文脈、日本でイメージするところのシェアオフィスが成長しています。weworkだけでなくINDUSTRIOUS, COMMON GROUNDS, EXPANSIVE OFFICEなどが追随しています。日本では遊休不動産の活用という側面があり、ワークスペースを始めやすいのに対してアメリカでは遊休不動産文脈で始められたスペースがないように見えました。あくまでビジネスとして始めるという感覚です。weworkがイメージしやすいかと思いますが、フリーアドレス(ホットデスクなんて呼んだりもします。"前の人のお尻のぬくもりが残っている席"というニュアンスだそうです)

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こちらがコワーキングスペース発祥の地。今は管理物件。

入居者の事業成長(≒オフィス拡大)を促して売上アップ

 そんなアメリカのフレキシブルオフィスが取り組んでいることが入居者の事業成長支援(これをアメリカでは"コミュニティ"と呼んでいる)。かのweworkもwework labというコンテンツ(ウェビナーが無料で受けられる)を用意しています。ちょうどこの記事を書いていたところヨーロッパのコワーキングスペースでオンラインとオフラインのデジタル学習コースを組み合わせたビジネスをしている企業のニュースが出ました。

こういった取組は入居者の事業拡大を促すことで単価が向上することを目指しています。顧客を見つけてあげる、投資家を連れてくる、ウェビナーを用意する、エンジニアを紹介する…などなどワークスペースによってできることは様々ですが、こういった入居者サポートはまだ日本では神話の域を出ませんがアメリカでは既にアクセルが踏まれているのが新鮮でした。

この中でもベストな投資家をマッチングすることや顧客を見つけてあげるのは約束されたサービスではありません。そういった不確実性がある中でも"顧客のビジネスを支援すること"を現地ではコミュニティと呼んでいると感じました。"とりあえずワイワイガヤガヤ"の雰囲気もありますが、したたかにビジネス支援のチャンスを伺っていました。

安価なバーチャルプラン、ホットデスクから個室、フロアへと、顧客の出世に伴走するようなビジネスです。こういった施設要件を持っている国内のスペースもありますが、入居者のビジネス支援という形ではまだまだできることがあるのではないでしょうか。

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こういった大きな部屋に入居する企業を連れてくるというよりも、
今いる企業に大きくなって入ってもらう感覚




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