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コミュニティの計画を作る時に抑えておきたいポイント

どもども。青木です。

コミュニティづくりを行うにあたって企画・計画段階でのつまづきは後々響くのでしっかりやりたいものです。

「コミュニティ」づくりの教科書でもしっかり挙げられています。

「コミュニティ」づくりの教科書では

①方向性を決める(VISION)
②計画に落とし込む(PLAN)
③参加者を集める(TOGETHER)

ということで記述されています。

他に自分たちの「武器」、「誰に向けた企画」かという点について触れられています(これ以上は買って読んでネ!)

この段階をしっかり設計するのがとても重要です。
今回は特に落とし穴、コミュニティの成長をどう捉えたらよいかについて書いていきます。

1. コミュニティを育てるスピードと事業成長のスピードは異なる

同著でもKPI設定の難しさに触れられていますが、コミュニティと事業の成長スピードが似通ったものだと考えてしまうのは危険です。

コミュニティの成長は運営者が手を加えればすぐに数字に反映されるものではありません。グラデーションの寄り方として、営業数字のように能動的な動きで動かしづらい数字であるという認識が重要です。

また、コミュニティの成長を急ぐと必要以上の成長痛が起こることもあります。コミュニティカルチャーフィットの難しい人をコミュニティに引き入れてしまう恐れがあります。こういったユーザーは取り扱いが大変難しいです。なぜならそこで売上が発生していること、わざわざ追い出すほどの理由がないことなどから、修正が極めて難しい不可逆的な棘をコミュニティに刺すことになります。そういった事態を避けるにもコミュニティと事業の成長スピードは異なるものだという認識が重要です。

2. 売上目標のフェイズは三段階に分ける

さて、そうはいってもご飯は食べなければいけません。コミュニティを大事にしすぎるあまりお財布が空っぽになってしまっては元も子もありませんからね。

そこで売上目標のフェイズに応じたアクションが必要です。

1. 許容可能な赤字にまで持っていくフェイズ
2. 黒字を目指すフェイズ
3. やりたいことを実現する売上を挙げられるフェイズ

この3つです。

1.が最も重要です。なぜなら先述したコミュニティの成長スピードと事業成長のスピードが異なっている、ということがわかっても目の前の赤字を見るとどうしても事業成長に力を入れたくなります。
ということでまずは許容可能な赤字まで売上を上げるのが大切です。取りうるアクションプランはコミュニティによって違うのですが、例えばコワーキングスペースであれば小さな個室に早めに入ってもらう(1フロアまるっと貸し切りなど大人数を入居させると雰囲気の大勢が決まるなど注意は必要)など一旦すぐにあげなければならない売上を作るのが大切です。

そして1.のフェイズに乗ってからどの期間でフェイズ2へいかなければならないのかが見えていると腰を据えてコミュニティ作りに取り組めるわけです。
もちろん機が熟していなくてもどうしても必要な出費が発生することもあるため注意が必要です。

3. 武器をどう準備するか

さて、そんな成長スピードゆっくりなコミュニティですが、特に作りたいコミュニティがある場合はそのコミュニティで提供するものはなにかを決めていくのが大事です。

それが武器、というわけです。
立地、値段、営業時間、サポート内容など武器にできるものは数多くあります。しかし実際の武器が取り扱い注意なのと同様、何を押し出していくかは注意したいものです。

例えば
・そもそも使えもしない武器を使えると言ってしまう
・ターゲットに適切でない武器をプロモーションしてしまう
・武器自体はあるが入居者の期待に見合った成果を出せない
といったことはよくあることです。

例えば“ビジネスマッチングやります!”は諸刃の剣です。入居者がビジネスマッチングを求めてやってきて「さぁマッチングしてくださいよ」と言われても看板に書いてしまっているのではやるしかありません。他の入居者がどんなに少なくとも、多様性がなくとも努力しなければならないでしょう。その努力はまずコストに見合わないものとなります。


ということでこの辺りはコミュニティづくりの前によくよく念入りに検討しておくのが大事です。

ということで今回も長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました!最後にもう一度、引用させていただいたのでご紹介です!




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