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アセンション

写真著作者:tawatchai07/出典:Freepik

アセンションとは日本語では「次元上昇」と
訳します。

本来の意味は、肉体を捨てること、
或いはキリストの昇天を指すのですが、
ニューエイジの解釈では、人間が3次元
から4次元を超え、5次元に至ることだと
されています。

何か終末論的なものを想像します。しかし
実際に社会全体がそうした危惧を抱いて
いた20世紀末、コンピュータの世界では
2000年問題などありましたが、作家の
五島勉が訴えていたような未曾有の大事件
は起こりませんでした。

むしろ21世紀に入ってからの方が人類に
とって茨の道となっています。

さて、ニューエイジの人々(この場合
のニューエイジとは神智学教会誕生後の
ムーブメントではなく、現代的な
スピリチュアルを信奉する人々。)
に言わせると地球そのものがアセンション
しようとしている、それに乗り遅れては
いけない、ということのようですが、
人が個々人の天命を越えてアセンション
できるものなのでしょうか。

まず、地球自体のアセンションですが、
地球をガイアという生命体と捉えた場合は
そういうこともあるかもしれません。

しかし、そのアセンションは気の遠くなる
ような時間をかけて行われているもので、
オルドバイ•イベントなどの様々な大きな
区切りを経て徐々に次元上昇している最中
といった気がします。

次に個々人のアセンションですが、
これも大量絶滅により人類の殆どが
違う次元に行くのではなく、一人一人が
輪廻という長いスパーンの中で、
既に次元上昇しつつあるのではないで
しょうか。

そのタイミングは個々人で違います。

宇宙の高次の存在と繋がっていると主張する人達が言うような「アセンション症」などというものは存在しないと私は考えます。

それは単なる禅病か巫病、現実的に言えば
自律神経失調症の類いだと思われます。

また、これらの人がアセンションと解脱に
何か関係性を見いだしているのかどうか、
次元上昇したらどのようになるのか
機会があったら、聞いてみたいとも
思います。

アセンション、アセンションと言いますが
生きている内に次元上昇しました、肉体が
無くなりましたではおかしな話です。

とにかくこれは一種の自己啓発のように
簡単に呼びかけるような代物ではない
ことだけは確かなようです。


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