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ちょっと面白い中国語の話 狼と虎
中国語には狼と虎がセットで出てくる熟語がたくさんあります。
例えば:
如狼似虎(rú láng sì hǔ):狼や虎のように凶暴な
官虎吏狼(guānlì):役人が貪欲かつ残忍である
虎狼之国(hǔ láng zhī guó):凶暴な国家、侵略国のことを言う
狼吞虎咽(lángtūn-hǔyàn):がつがつ食べる
前怕狼,后怕虎(qiánpàláng,hòupàhǔ):びくびくして前に進めない
などなど。
狼と虎はどちらも凶暴なものの象徴として用いられています。
中国の牧畜がさかんな地域では、これらの動物は家畜を食い荒らすものとして凶暴なイメージがついたのでしょう。
ちなみに、中国語には羊のつく熟語や漢字の部首として羊が含まれるものがたくさんあります。
羊のつく漢字については以下の記事で書いているので、もし良かったら見てみてください♪
狼や虎や羊は中国人の生活に根差した動物であったことが分かります。
一方で、日本語のことわざには中国から伝わったもの以外でこれらの動物が出てくるものはほとんどないのではないでしょうか。
日本では牧畜が発達しなかったので、当たり前と言えば当たり前ですね。
トラはそもそも日本に生息していません。
オオカミは、日本固有の種としてニホンオオカミとエゾオオカミがいましたがどちらも100年以上前に絶滅してしまっています。
虎や狼は日本人にとって日常的に見かける動物ではなかったため、ことわざもできなかったのだと思います。
言葉から文化や生活が垣間見えるのは面白いですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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