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進路から見える親の姿、将来の自分

この間学校で懇談会(三者面談)があり、自分の学校での生活態度やテストの成績(とても悪い)など、今まで怒られたくないと親に隠していた事が色々と浮き彫りになった地獄の時間になったのだが、その中で先生の方から進路についての話題が出てきた。
私はまだ1年生だからまだそこまで真面目に考えなくてもいいのだが、これが2年生や3年生になると、行きたい高校、やりたい事、将来の夢などをしっかり自分で決めないといけないのだから、先が思いやられる。
先生には、「まだ決めなくてもいいから、興味のある高校や職業について調べてみるといいよ」と言われた。
そこで私の頭にふと浮かんだ職業が、「学校の先生」だった。

私の父は小学校教諭をしている。そういう事もあって、私自身小さい頃から「学校の先生」というのを客観的に見ていたつもりなので、とりあえず調べてみた。
「学校の先生 やめたほうがいい」「教師 限界」etc……。マイナスな検索候補ばかり出てくる。そんなに先生って大変なのか。

確かに父を見ていると、勤務先が遠いので、毎朝朝食を食べて7時前には家を出ていくし、帰りは22時過ぎだ。残業をしているんだろう。
休みの日は副業でサッカーの2級審判員をしていて(副業は申請すれば出来るらしい)、その為家にいる事が少ない。

母が家族を顧みない父に離婚を切り出した事や、コロナ禍の名残もあり、今は家族で過ごす時間も増えたが、父に先生の事について詳しく聞いた事は今までほとんどなかったと思う。
むしろ、宿題でわからない所を父に教えてもらった事すらない。私は成績が良い方で、先生から「お父さんに教えてもらったりしないの?」と聞かれる事があるのだが、毎回ないですと答えている。
ご飯を作ってもらった事も指で数える程しかない。いつだか麻婆茄子を作ってくれた事があったが、茄子の切り方が滅茶苦茶で火が通っていなくて、あんまり美味しくなかったのを覚えている。

この様に、母に「父親失格」と言われ半分見捨てられている父だが、学校ではどうしているのだろうか。どのような先生をしているのだろうか。
とんでもない暴力教師だったらどうしよう、娘として恥ずかしい。(そんな事があったらとっくに辞めさせられていると思うが)

以前、父がコロナの濃厚接触者になった時、父のクラスの児童は普通に登校し、父だけ家からリモートで参加する、という形で授業を進めていた事があった。
私は父の後ろから画面越しに、初めて父の受け持っているクラスを見た。
3年生のクラスだったが、学校にランドセルを背負って来るのを忘れた子や、授業中に騒ぎ出す子など、とにかく色んな児童がいた。
こんな問題児ばっかりのクラスを受け持っていたのか、私の父は。
(色々と思ったが、話すと長くなるのでここまでにしておく)

進路の話に戻るが、最初に言ったように学校の先生は大変な仕事だ(らしい)。でも調べてみると、「子供の成長を見るのが楽しい」「自分自身も成長できる」といった「やりがい」もある事がわかる。
確かに、リモートをしていた父も、クラスの子達に笑顔で「先生、先生」とたくさん話しかけられていた。それに父も笑顔で返していた。その場面に、私は父の先生としての「やりがい」を感じた。

私は父に先生の事について詳しく聞いた事がない。
そのうち気が向いたら、何気なく聞いてみたいと思った。
今回は「学校の先生」について調べて考えたが、私には進路についてじっくり考える時間も、将来の選択肢もまだまだ沢山ある。

だからまずは、懇談会で言われた点数が酷かったテストの復習からしていこうと思う。

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