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ビジネス書「多読」のすすめ『レバレッジ・リーディング』読書記録

こんにちは、ちなです!(Twitter

レバレッジ・リーディングという本を読みました。

学んだことをシェアしていきたいと思います!

↓要点はこのツイート。

■実践してみた結果

結論:めちゃくちゃ読書がはかどりました!

ビジネスやノウハウなど「自己投資用」の本に関しては、今後もレバレッジ・リーディングを取り入れようと思います。書き込んだり角を折ったりするので、紙の本が良さそう。

一方で、小説や漫画など娯楽メインの本に関しては、電子書籍でいいかなと。今後、買い分けしていこうと思います!

■読書=他人の経験を疑似体験する割安な方法

1冊のビジネス書には、経営者や成功者のノウハウが詰まっています。

他人の数十年分の軌跡がほんの数時間で理解できるよう情報が整理されているのです。

世界の偉人や成功者がやってきたことと同じことを、私はできません。

じゃあその人達に直接会って質問することができるかというと、それもできません。

仮に可能だとしても(可能にするには)、時間・お金・労力・情熱などいろんなものが必要です。

それに比べれば、1冊の本はとんでもなく割安です。

1,000円~高くても3,000円くらいで、成功者の経験や知恵を受け取ることができるのです。

誰かの発信(本・セミナー・教材)を受け取るということは、凡人の自分では到底できないことを疑似体験させてもらうということ。

お金を払って、時間や労力をショートカットすること。

このことを踏まえ「レバレッジ・リーディング」とは何か?を整理します。

■レバレッジ・リーディングとは?

レバレッジ(leverage)とは、英語で「てこ」の働きを指します。

「てこ」を使うと、少しの力で重い物を軽々と持ち上げることができますね。

レバレッジをかければ、少ない労力で、大きな結果を出すことができます。

では、読書のレバレッジは「どこ」に、かかるのでしょう?

本を読むことが「何」を増大させて、大きな結果を出すのでしょう?

それは…

「やる気」です。

・痩せて綺麗になりたい!(だから、ダイエットや美容本を読む)
・健康になりたい!(だから、健康に関する本を読む)
・〇〇について知りたい!(だから、関連する専門書を読む)
・ビジネスで成功したい!(だから、ビジネス書を読む)

「こうなりたい!」という願望があって、願望に向かう「やる気」にレバレッジをかけるために「すでにうまくいっている人」の経験や知恵を本から学ぶのです。

もしやる気だけあっても本を読まず、先人たちから学ばなければ…

・試行錯誤に時間を費やす
・成功にたどりつける確率が低くなる
・気力も体力も使い果たしあきらめざるをえなくなる

一言でいうと、とんでもなく効率が悪い

他の人が何年もかけてつかんだ経験やノウハウにレバレッジをかけて、さらに大きなリターンを得る。

これが多読の力です。

自分の「やる気」に他人の知恵や経験というレバレッジをかければ、何十倍、いや何百倍もの結果を出すことができるというわけです。

引用:レバレッジ・リーディング

■レバレッジ・リーディングの4ステップ

レバレッジ・リーディングは、以下の4ステップで行います。

①本を読む目的を明確化する
②制限時間を設ける
③全体像を頭に入れる
④読書開始

1ステップずつ見ていきましょう。

①本を読む目的を明確化する

本を読む目的を明確にしておくと、読むスピードが速くなり、さらに、内容をよく吸収できるようになります。

「カラーバス効果」を知っていますか?どんな効果かというと「意識しているとそれが目につくようになる」というものです。

例えば、家を出る前に「今日一日で赤い色の物を何個みつけられるかな?」と思う。すると、赤い色のものが目に飛び込んできます。「あ、こんなに赤い色の物ってあったのか!」と驚くほどです。

赤い色のものがいきなり増えたわけではありません。

自分が「赤い色」を意識するから、目に入ってくるようになったのです。

このカラーバス効果をうまく使うと、素早くページをめくっても、目的の箇所で目が留まります。

逆に、本を読む目的を確認せず読み始めると、関係ないところまでダラダラ惰性で読んでしまい、読む終わるまでに時間がかかります。

さらに、大事なところの印象がぼやけてしまい「読み終わったけど結局何も残らなかったし、実践につながらなかった…」という状態になりかねません。

「読むところ」と「読まないところ」の見当をつけるためにも、読み始める前にその本を読む目的を明確にしましょう。

ポイントをまとめます。

・本を読み始める「前」に目的を決める
・あまり深く考える必要は無い
・書き出す必要は無く、心の中で意識するだけで十分

このステップでは「習慣に合わせて本を読む」ことにもふれていますので、簡単にまとめておきます。

・本を読む時間を決めておくと習慣になり継続しやすい
・いつ読んでも良いが「朝一番」がおすすめ
・時間がなければいつもより1時間早く起きる
・朝一番にモチベーションを上げておくと、その日一日中積極的な気持ちが続く
・通勤中や入浴中の「ながら読書」もOK
・「すでに生活の一部分となっている習慣」と「読書」とを組み合わせる

②制限時間を設ける

本を読み始める前に「この本はだいたいこれくらいの時間で読み切ろう」と制限時間を設けましょう。

時間が無限にあると思うと余計なところまで読んでしまい、数をこなすことができません。

レバレッジ・リーディングは多読によってより多くの経験やノウハウを疑似体験し、実践に取り入れ、結果につなげることを最終目的としています。

そのためにタイムリミットの設定が必要になります。

ではどれくらいの時間を設定すればいいかという疑問ですが、著者は「だいたいどんなものでも1時間から2時間で読もう」と決めているそうです。

最初の内は時間感覚をつかむためにタイマーをセットして読書すると、そのうちに本に集中しながらでも時間の経過がわかるようになります。

制限時間内に読み切ろうとすると、当然すべてをくまなく読むことはできません。かなりの部分を読まずに捨てることになります。

これは「仕方のないこと」と割り切りましょう。漫然と読んでいると結果的に時間がかかり、前に読んだところを忘れてしまい、効率が悪くなります。

このステップのポイントを以下にまとめます。

・重要ポイントは本の2割(16%)くらいしかない
・重要でない部分は深追いしない
・根拠として「80対20の法則」を参考にする
・2割を読めば、その本の8割は理解できる
・「本は最初から最後までじっくり読むもの」という常識を捨てる

③全体像を頭に入れる

ここまでのステップで、目的を明確化し、制限時間を設定しました。

次は、本文を読む前に本全体を俯瞰します。

具体的には、次の箇所に目を通します。

・著者プロフィール
・帯
・カバーの表ソデ
・まえがき
・目次
・あとがき

本全体の大枠がつかめたら、この本を読むための目的を改めて確認します。

本を読む前にこの一手間をかけることで、効率的な読み方ができるようになります。

ステップ①で話した「カラーバス効果」が働き、ポイントが自然に目について見つけられるようになるのです。

このステップのポイントを以下にまとめます。

・「この本はハズレだ」と思ったらすぐに読むのを中止する
・効率的な読書をするには、いかに無駄な部分を捨てる勇気を持つかがポイント
・最初の十数ページを読んでもマーカーを引くところが全然ないようならそれ以上無理して読んでも時間がもったいない
・ハズレだったときはすぐ次の本に移れるように、未読の本をストックしておく
・「ハズレではないけど気分が乗らない」という本は何日後かに読むとスッと頭に入ることがある

④読書開始

本を読む目的・制限時間・全体像を頭に入れたら、いよいよ読書開始です。

読みながら重要なポイントに線を引き、印をつけ、ページの角を折ります。

・読みながら重要だと思ったところに線を引く
・定規できれいに引く必要はない
・色や点線などルールを複雑化しない
・とても重要だと思ったところは☆印をつける
・線を引いたらページの角を内側に折り後からすぐ開けるようにする
・どこに線を引くかは人それぞれで模範解答はない
・余白にはどんどん書き込む

投資としての読書のコツについて書かれた部分を引用します。

投資としての読書のコツは、自分の身に置き換えて読むことです。「自分だったらどうするか」をシミュレーションしつつ読んでいくと、アイデアがどんどん出てきます。それを全部、本に書き入れます。
(中略)
きれいな字で書こうなんて余計な気遣いをしたとたん、思考にブレーキがかかってしまいます。見た目にとらわれず、自由に書き込んでいくのがコツです。

レバレッジ・リーディングのコツは、自分の身に置き換えながら読み、浮かんできたアイデアをどんどん書き込み、本がボロボロになるまで使い倒すこと。

私は電子書籍も紙の本も読みますが、投資目的でビジネス書を読むなら、今後は紙の本にしようと思いました。物理的にガシガシ書き込んだり、角を折ったりするためです。一方で、小説や漫画など娯楽のための本は電子書籍でいいかなと思いました。

紙の本or電子書籍。

これまでは気分で買っていましたが、こういう使い分け基準もありますね。

■まずは週1冊から始め生活のリズムに読書を組み込んでいこう

著者は本を読むスピードより大事なのは「生活のリズムに読書を組み込むこと」と言います。

目安としては、1週間で1冊を読み終える。

最初から「毎日読もう」と思うと負担が大きく、読書そのものに嫌気がさす危険があります。

まずは「1週間1冊」をゆっくり読み始め、習慣になってきたら、3日で1冊、1日1冊…と増やしていくのが良いでしょう。

他にも、以下のようなアイデアが紹介されています。

・読んだ本の数字を記録(数を残すことは読書の励みになる)
・予定表に読書時間をあらかじめ組み込む
・寝る前にスケジュール通りの時間配分で過ごせたかを記録する

読書体験を積み重ねていくうちに「この本のキモはここだな」というのが即座にわかるようになり、どうでもいいところは読まずに飛ばせるようになります。

また、読書を続けていると複数の本に同じ手法や考え方が出てくることにも気づきます。

多くの人が述べているということは、それが原理原則の証拠であるとも言えます。

まずは1週間で1冊を目標に、できるだけやさしくて読みやすい本からスタート。

読書を生活の一部に組み込み、レバレッジ・リーディングで多読していくほど、効果が見えてくるはずです。

■レバレッジ・リーディングまとめ

さて、ここまでの内容をまとます。

・本を読む前に「この本から何を学ぶか」をはっきりさせておく
・1~2時間で読み切ることを意識する
・「まえがき」「目次」「あとがき」に目を通し全体像を俯瞰する
・ポイントに線を引き、ページの角を折る
・読みながら自分に置き換えてシミュレーションする

■最重要は本を読み終えた「後」!

ここからは、レバレッジ・リーディングのやり方で本を読み終えた後についてです。

本を読んだことで満足せず、投資した時間とコストを回収するためには、読書後のフォローが絶対に必要。

本書では、せっかく読んだ本の内容を自分のものにするベストな方法として「読書をシステム化すること」を紹介しています。

何をするかというと…

「レバレッジメモ」を作っていきます。

「レバレッジメモ」とは著者が名づけた「自分にとって重要なポイントを集めた、究極の本」のこと。

自分自身にカスタマイズされたメモで、他人の役に立たなくても構いません。自分だけが分かればいいのです。

具体的な手順は、以下のとおり。

【レバレッジメモの作り方】
①読み終わった本をPCのそばに積み上げていく(1週間分積み上げる)
②角を折ったページを開き、線を引いた箇所をダーッと入力していく
③入力しながら「これはいらない」と思ったら捨てていい(さらに凝縮されていく)
④A4用紙にプリントアウトする
⑤いつも身につけてスキマ時間に読み返す

手書きでなくパソコン入力にする理由は3つあります。

①手で書くより早い
②保存や編集がラク
③紛失しても印刷しなおせばいい

要は、最終的に持ち運びに便利な形になればいい

ただこれは著者のやり方であって、手書きで抜き書きする人や、本のコピーを切り貼りする人もいるそうです。

「自分に一番合ったやり方があるはずなので、いろいろ試行錯誤しながらやってみてください」とのこと。

他人に見せたり発表したりすることが目的ではないので、あまり凝らずにシンプルに作ることが長続きのコツです。

最初のうちは、本1冊につき1枚のメモを作ります。メモがたまってきたら、今度はテーマ別に分類します。例えば「目標管理についてのメモ」、「営業ノウハウについてのメモ」といったように。

メモを分類する時にも気をつけたいのは、時間や手間をかけすぎないこと。

大切なのは、持ち歩きに便利な「紙」の形にして、常に内容を意識することなので、あまり厳密に分類しないほうがよいでしょう。アトランダムにメモを作っていってもいいと思います。

引用:レバレッジ・リーディング

■出来上がったレバレッジメモを持ち歩いて自分の血肉とする

レバレッジメモはいつも持ち歩き、繰り返し何度も読みます。そうすると内容がだんだん自分になじんできて、考え方や行動習慣が自分自身のものになっていきます。

何か意見を求められたときや判断を迫られたとき、本から学んだことが反射的にパッと出てくるようになります。そうなってはじめて、本当に自分の血肉になったと言えるでしょう。

引用:レバレッジ・リーディング

読書の最終目的は「暗記」ではありません。「本で読んだ=投資活動からリターンを得る」こと。リターンを得るために、本のエッセンスを凝縮したレバレッジメモを持ち歩き、自分の血肉となるまで何度も読むイメージです。

■読んだことを身につけて実行する

ここまでレバレッジ・リーディングの方法と、レバレッジメモの作り方や活用方法を見てきました。

大切なことは「本から学んだことを自分の血肉とし、実践での経験を通して、自分の本当の力に変えていく」ということ。

ドラッカーの言葉も紹介されています。

成果を上げることは一つの習慣である。習慣的な能力の集積である。そして習慣的な能力は、常に習得に努めることが必要である。習慣的な能力は単純である。あきれるほどに単純である。七歳の子供でも理解できる。掛け算の九九を習ったときのように、練習による習得が必要となるだけである。「六、六、三六」が、何も考えずに言える条件反射として身につかなければならない。習慣になるまで、いやになるほど反復しなければならない」

引用:P・F・ドラッカー『プロフェッショナルの条件』

・成果は習慣の集積である。
・習慣は練習で身につくものである。
・条件反射になるまで反復すればよい。

「条件反射になるまで反復する方法」として、レバレッジメモが役立つというわけです。

■おわりに

以上、レバレッジ・リーディングの読書記録でした。

私はこの本を通じて、自分の読書法の課題点を見つけることができました。

それは「小説や漫画など娯楽のための書籍」と「投資としてのビジネス書籍」の読み方がほとんど一緒であったということ!

読む目的も明確化せず、制限時間も設けておらず、読み終わった内容をそのままにしていることがほとんどでした。

まさに、惰性で読み、読んだことに満足して終わってしまっている状態。

投資という意識も薄いので、リターンについてもほとんど考えていなかったです。

感性を豊かにするためだったり、単純に楽しんだりすることが目的の読書であれば、それでいいかと思います。

ただ、ビジネス書を読む場合は投資目的であるはず。投資目的である場合は、レバレッジリーディングを取り入れていこうと思います。

一点「自分なら、こうかな」と思うのは、レバレッジメモはシェアしていってもいいのではということ。

本書では「他人に見せるものではない」ということですが、私はSNSやnoteでアウトプットしてもいいかなと考えます。モチベーションや習慣化につながるなら。

ただ「他人に見せる」前提で他人の目を意識しすぎると、本書でも指摘されているように読書自体がおっくうになってしまったり、続かなかったりという危険性があるので、そこは試行錯誤かな…って感じです。

ということで、このへんでおわりにします。

最後までお読みいただきありがとうございました!


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