冷凍ご飯だけはやだ

他人同士が共同生活する上で、価値観にぶつかることは避けて通れません。わたしとM太郎はまだ同居していませんので、たまに "これは嫌だ" というテーマについて話すことがあります。今回はそこでよく話すネタなのですが、これ書いたらもしかしたら怒るかな…?と思ってしまうくらい、M太郎にとって本気のお願いがあります。

冷凍ご飯が大の苦手

M太郎が結婚生活でこれだけは譲れないというのは、【 食卓に冷凍ご飯が出てくること 】だそうです。

まず、M太郎の大好物は白米です。その熱量といったら過言ではありません。食いしん坊で底なし胃袋なので(しかもちゃんと太ります)、炊けば炊くほど食べてしまいます。どれくらい好きかというと、

M太郎
 『この前ついに3合いけるってわかったよ。』
『もうすぐ4合まで達成じゃ 。』
『年内には一升を目指したい、そしたらYouTubeできるかな。』

こんな感じです。

そしてある時、わたしが嫌いな食べ物について聞くと、

M 『 冷凍ご飯。』

と返ってきて、その時わたしは、ふーんという感じで軽く流していました。しかし、後々に本気だということが判明しました。



ある日、M太郎がちょっと太ったという話をしていたときです。


M 『僕はお肉の脂がすきなんだけど、この前みたいに食べちゃダメって言ってほしい、積み重ねが大事』
私 『私と生活始めたら肉はサーロインじゃなくて基本ヒレだよ』(肉の脂が苦手で胃もたれおこすため)
M 『まじで………まじで?』
私 『まじだよ』
M 『サーロイン食べようよ…肩ロース食べようよ…豚バラは?』
私『肩ロースとバラは食べる』
M『よかった…』
私『でもカツはヒレカツだよ』
M 『そこが大問題であって、僕はロース派なんだよ』
私『怒らないで聞いてほしいんだけど、そもそもトンカツ屋さんに年1くらいしか行かない』
M 『怒らないよ大丈夫(笑)僕もそんなに行かないよ』
私  『赤身は好きだよ、ランプとか』
M 『じゃあ今度美味しい牛肉の赤身があるから買ってみよう。…………お肉問題はいいとして、僕一つだけ、一つだけ譲れないことがあるんだけど』
私 『(何を言う気だ…)』
M 『本当にこれだけ』
私 『なに』

M 『冷凍ご飯が食べれない』

わたしはまたこの事を聞いて、どうやら本気かもしれない…と思い始め、一瞬で色んなことを想像してしまいました。

私の心中 『余らせないように炊かなきゃいけないの…? 平日の昼食にサクッと使ったりできないの…?朝昼晩お米研がなきゃいけないの…?』
とこんな感じに。笑

私 『それまじなんだね…』
M 『本当にそれだけ、感じちゃうの冷凍を。』
私 『ほほう』
M『あのラップした跡がわかると無理。冷凍を感じる。』
『電子レンジによる違和感のある熱さと、匂い。冷凍を感じる。』


そしてその後も何回か白米トークになると、

『冷凍ご飯だけはやめてね…』
『冷やご飯は平気だから…』
『冷凍ご飯はまじで本当にやばい』

といった感じです。

1番驚いたエピソードは、M太郎のお母さんが冷凍ご飯を炊飯器に入れて保温しておいたのを、黙って食卓にだしたときに、お茶碗を見るか見ないかくらいの一瞬で気づいたというエピソードです。

『お米研ぐのは僕がやるから』
と言っているので、M太郎がごはんを食べるときは頑張ろうと思っています。

フランス料理店にて、味方なし

つい先日、M太郎の叔母様とM太郎と私の3人で、フランス料理店に初めて食事に行った時のことなのですが、叔母様は彼にとって第二の母というくらい幼い頃から親しくしていて、生写しのように色々と似ていると事前に聞いていました。
そこで、お酒も入り盛り上がってきた頃に、M太郎の冷凍ご飯エピソードをしてみました。すると、

M叔母『あ〜わかるわ。お櫃にいれたらいいのよ。』

という答えが返ってきて、本当に生写しだ…と思いました。(ちなみに叔母様はフランスで料理の勉強をされていました)

しかも帰り際、そのレストランスタッフの方に、『僕も冷凍ごはんの話しわかりますよ!笑 やっぱりお米は炊き立てがいいですよね〜〜!!!!』とM太郎に声をかけており、その日私には味方がおらず、お手上げ状態になりました。。笑

その話を後日していたときに、私は半分冗談で、

『冷凍ごはん出したら果たして気づくのかドッキリやってみようかな』と言ったら、

『ちなこちゃん。ドッキリにならないし、僕本当にやだ。気づかなかったら落ち込むし、気づいたら悲しくなる。』

と言われたので、本気の本気なんだと思い、もう冷凍ごはんについていじるのはやめようと反省をしました。
よくよく思い返せば、わたしの母も自分だけ冷凍ご飯で、私と父には炊き立てのご飯を優先して食べさせてくれていました。今は私も父もそんなに白米を食べなくなって、日によってはどうしても余ってしまうので、冷凍ご飯の蓄えが増え、消費しなきゃいけないときに解凍して炒飯にしたり、夕食に全員で食べたりします。

ただM太郎は、『余らせないように食べちゃう!』と言っているので、健康面的に心配です……

わたしの場合はなんだろうと考えたのですが、多分、バスタオルの共有です。毎日洗っていても、なるべく自分専用のバスタオルがいいです。たまにホテルのタオルを使う時も、場合によっては「なんかこれ嫌だなあ」と思うことがあります。バスタオルから漂うなんともいえない雰囲気とか、匂いに敏感なんですよね…。そう考えると、M太郎の気持ちが分かりました。

他人と暮らすって、大変そうだけどその分面白そうだなと思います!

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?