見出し画像

【2024年6月】「悪魔の傾聴(著)中村 淳彦」を読んで - キーワード+WHY

おはようございます、chinです。
今日は「悪魔の傾聴(著)中村 淳彦」を紹介します。
見出し画像はAIで作ってみました。

本書の内容

この本は「相手の本音をどんどん引き出す方法」を書いた本です。
人間関係に変化が起こる危険なスキルなので、
筆者は、すでに良好な人間関係がある友人知人を相手に、
悪魔の傾聴を使うことは封印しています。
しかし、そうした副作用を踏まえても、
相手の本音を知れることはメリットが大きいのです。

引用「悪魔の傾聴」

著者について

ノンフィクションライターの方です。
「名前のない女たち」などを連載されています。

ご自身でフィールドワークを行い、
インタビューを行われています。
その際に利用されているテクニックが、
実体験と共に紹介されています。

本書の構成

基礎編や実践編、上級編で構成されています。
気になったテクニックを4点ご紹介します。

相手が語ったキーワードから「WHY?」を導く

会話の初期に情報が得られると、
いくつかのキーワードが現れます。
そのキーワードに対して、なぜ(WHY)を質問するというものです。
例えば、
「旦那との関係が最悪」→なぜ関係が悪いの?
「貧しい」→なぜ?収入が少ない?働いている?

という質問に繋げると、さらに情報が得られます。

話を転がす雪だるま術

「質問→返答→質問→返答」によって
相手の物語を膨らませる手法を、本書では
「(欲望と感情の)雪だるま術」と言います。

人の語りは、欲望と感情を意識して、聞けば聞くほど、生き生きとした物語となっていきます.

引用「悪魔の傾聴」

質問によって情報と共に、欲望や感情を引き出すと情報が膨らみます。
そこをさらに質問していくと、さらに膨らみます。
そのような流れを、雪だるまに例えています。

収入・支出から生活状況を予測する

ライターの方は特に社会的弱者の方のインタビューをされています。
そのため、支出などからその人の生活を想像したり、
話を膨らませたりしているようです。
センシティブな話題ではありますが、
話し手が前のめりであれば十分に情報を引き出せる様です。

泣いても止めない

この辺りが悪魔的です。
女優さんへのインタビューでは、話し手が急に泣き出すこともあるそうです。
しかし、この作者は手を緩めません。
泣き止んで落ち着いたら、なぜ泣いたのか?と問うそうです。
なかなか難しいところです。
泣く様な話題に踏み込んでいくことは、
勇敢なのか悪魔なのか、、、
インタビューしてモノを書くという仕事は、
ここまでしなければならないのか、と感じました。

さいごに

あくまでライターさんの手法ということで、
過剰なところもあります。
しかし、いくつかの内容をマイルドにすると、
一般的な傾聴テクニックに似ているので、
日常生活でも活用できそうです。

今日はここまでです。
読んでいただいて、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?