旨味の旅③:最臭兵器「テラシ」、それは海老の"成れ果て"
いま私の手もとには、謎しかない調味料がある。
▼テラシというものらしい
▼Amazonに同じものが無い・・
これらあたりが近いだろうか・・よくわからない・・。
頂き物なのだが得体の知れなさに慄いてしばらく放置していたこの「テラシ」。
調べるとどうやら海老を発酵させたものらしいがやたらカチカチに硬い、あとなんかちょっと臭い。
一応食べ物のようだし、まあとりあえず開けてみよう。
▼謎のブロックが現れた
開けたらめっちゃくちゃくさい。袋4枚とか過剰包装されてた意味わかった。
頂きものなのになんだけど、怖い怖い。
▼ルックスが不穏。食べられるのか…
▼マクロ接写
かつて海老だった痕跡は全くない。正直、泥の塊にしか見えない・・。
調べると炒め物に使えるようなのでやってみる。
▼少しづつ切って使うようだ
▼油で炒めてから使うようだ
鍋もテラシも暗黒色をしているので写真がむずい。
この時点で嗅いだことの無いデスい激臭が立ち込める。例えるならザラキ、部屋は死んだ。
▼テラシを炒った鍋に野菜あれこれと豚バラを投下し炒める
あとその他味付けはみんな大好き創味シャンタンのみ。
▼地獄完成
▼あれ、旨い
油で炒めることにより強烈なザラキ臭が飛んでマイルドに(本当にマイルドになったのか私の鼻が慣れてしまっただけなのかはわからない)。それでいて発酵食品特有の太く密度の高い旨味と臭気、またかつて海老であったときのニュアンスが融合し東南アジアの港町(割とスラム寄りの)の空気を醸成している。旨いぞ。
とにかくパンチが強い、私の記憶が正しければクサヤが一番近い、ひとたび調理を始めれば部屋への被害は免れない。ただし味は間違いなく旨い、多分アミノ酸だがガツガツ旨味が感じられるので、この臭みと相まってクセになったら抜け出せないであろうこと確実な、とても危険な調味料だ。こりゃやばいぜ。
しかしまあ、世界には未知の食材、未知の呈味、未知の香りがまだまだあるのだなと超実感させられたこのテラシ。調べるとナシゴレンなどにも使うらしい、応用幅は広そうだ。
まだ大量にあるので良い使い方を知っている人は是非教えて欲しいこのテラシ。何ならみんな買って色々試してみてもらいたい、刺激的な体験が待っていることは保証する、部屋も臭くなるけど。
それでは是非お試しのほど。買おう。
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