芸大志望がいわゆる進学校に進学して、初日から大いに場違いを感じた話
※1990年代後半の話なので、現在とはかなり違う点があると思いますがご了承ください。
前の記事に書いたように、私は芸術大学に行きたくて近くの高校に進学しました。
▼詳しくはこちらの記事をご覧ください。
私の高校の決め手は至って簡単でした。
志望大学が公立だったため、センター試験を受ける必要がありました。
塾に通うような金銭的な余裕がなかった家計を鑑みて、「ここなら必要な学力カバーができるだろう」という理由で選択しました。
割と早い段階で、この高校の進学を後悔したのですが、今回はその話を書こうと思います。
入学初日に受ける「普通にいい子」の洗礼
入学初日、下駄箱を開けた瞬間「あなたも、1-⚪︎組なの?」と知らない女の子に声を掛けられました。
『誰?!』と声こそ出しませんでしたが、顔には出ていたと思います。
頭の理解が追いつかない中、女の子は「私も1-⚪︎組だから、一緒に教室行こう!」と人懐っこく笑いかけてくれました。
彼女の行動はとても素敵なことなのですが、まるでドラマのセリフを言われたような現実感の無さに戸惑ったのをよく覚えています。
クラスに入った後も「仲良くしようねー!」と片っ端からクラスの女の子たちに声をかけられ続けました。
何となく、この子たちは「学校のクラスメイトとは仲良くするべきだ」という考えで行動している気がする…と妙に冷めた感情を抱いてしまいました。
お弁当をクラスの女子全員一緒に食べる
「せっかくだし、みんなで一緒に食べよう!」
と、お弁当の時間にクラスに居た20名の女子全員が机を一つの島にした時はどうしようかと思いました。
とりあえず、断る理由が無かったので一緒に食べたのですが、10人ずつ対面で食べる食事の居心地悪さだけ鮮明に覚えています。
しばらくすると、自然と数名の島がいくつか出来るようになりましたが、あれは不思議な経験でした。
入学式に発表される大学進学者数
高校入学の一大イベント、入学式では入学をお祝いもそこそこに、校長先生の話の大半は今年卒業した先輩の進学先についてでした。
まるでスポーツのスコアのように合格者数を発表する姿を見ながら「ヤバい、私場違いだ」と体育館で血の気が引いたのをよく覚えています。
「それなりの進学校」と認識していた高校は、想像以上に進学に集中した学校でした。
私、芸大行きたいだけで高校のことなんて何にも気にして無かった…。
芸術≠美術という衝撃
何よりも予想外だったのは、芸術と題した授業に美術が無かったことでした。
あったのは書道と音楽。しかも選択制でいずれかを選ぶものでした。
受験前の学校見学で美術室があったのを知っていたため、授業があるものと思い込んでしまっていました。そのため、進学するまで気付くことがありませんでした。
書道は廊下に貼り出されていたのですが、どれも生徒の暇つぶし、思いつきのネタのような言葉が並んだものばかりだったので私は音楽を選びました。
美術部に入ることも考えましたが、見学に行くと麻雀やゲームをしていてろくに活動していなかったのでやめました。
まとめておくと
何だか悪口だらけになっちゃいましたが、芸大志望なのに生半可な気持ちで進学校に進んだのでこうなってしまっただけです。(ココ大事)
次の記事では、芸大に進学するためにした事を書きたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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