子供が救急搬送されたけど無事だった話
2023年夏の日曜日の夜。
ナッツを炒っていたら、おチビさまが「食べてみたい!」と一言。
4歳だし、歯も生えそろっている。
大きなアレルギーも無いし、小さい粒だったので「どうぞ」と食べさせた。
感想を聞くと「美味しい!」との事で良かった良かった。
この当時、私のうろ覚えの知識では3歳以下の子どもにナッツを与えてはいけないというものでした。
今回、この記事を書くにあたり、改めて調べ直すと消費者庁が注意喚起をしていました。
が、しかし。
しばらくすると「喉が痛い」と言い始め、コップ一杯のお茶を飲む。
ナッツの皮でも引っかかったのかな?と思ったら、「まだ痛い」とのこと。
「牛乳飲みたい!喉痛い!」
と、追加で牛乳を飲み干してもまだ喉が痛い。
ここら辺で、むむむ何だか様子がおかしいぞと思い始める。
咳き込んだり、唾液を出したりしながら「喉が痛い!」との訴え。
顔色、唇は普段通り。蕁麻疹や発疹も無い。
呼吸も乱れた様子は皆無。
が、「喉が痛い!喉が痛い!」
あー、しまった。日曜の夜にナッツ食べさした私が悪いわ…と思いつつ、吐き出せないか聞いてみる。
「できない!喉が痛い!」
後悔してもしょうがない、最適な対処を考えろ。
休日診療か?夜間救急?
そもそも病院にかかる案件なの?
分かんねー。
そうだ、困った時の#8000(子ども医療電話相談)だ。
生後11ヶ月の頃、38度を超える発熱で一度電話したことがあった。
電話は混み合っていたけれど、そこは粘り強くコール。
何とか繋がる。
私の話と横の子供の声を聞きつつ、先生は悩みながら「救急車を呼んでください」と言われた。
救急車かぁ。と思いつつ、119。
すぐ繋がる。
住所を言うと「お隣さん、どちらか一軒の名前は分かりますか?」と聞かれる。ご近所付き合いが希薄だけど、何とか思い出す。
場所特定ってそういう方法もあるのか。
「場所は分かりました。救急車の音が聞こえたら外に出てくださいね」
いや、今私と子供だけー!
空気を察して「おうちには、お母さん以外の大人はいますか?」と聞かれる。
居ませーん。
「場所は特定できたので大丈夫だと思います。救急車は向かっていますが、容態が急変するなど何かあればまた電話してください」と切られる。
そうか、オペレーターさんは救急車の到着まで繋がってる必要は無いのか。
なんて思っているとサイレンの音が聞こえる。
おチビさま、行く気満々で自力で靴を履き救急車へ。
布団が敷かれたストレッチャーに横になり、指先にパルスオキシメーターのようなものを付けられ、血圧計もつけられる。
救急隊員さん3名に事情を説明する。
身分証確認、保険証確認、ワクチン接種有無、身長体重、アレルギー歴の確認。
おチビさま、見た目が普通すぎて、このまま救急車から降ろされるんじゃないかと内心思う私。
「喉が痛い!」
とキチンと訴えるおチビの言葉に、受け入れ先を探す救急隊員さん。生後11ヶ月でお世話になった市民病院へ行く事に決定。
片道約20分。
「遠くて申し訳ないです」と隊員さん。おチビの容態は極めて安定しているので大丈夫と答える。
車中、大人しいおチビ。
「落ち着いてますね」と隊員さんに言われる。揺れが心地よい上に、日中たくさん遊んだからか、道中ぐっすり眠るおチビ。
病院に到着後、抱っこして救急外来へ。
小児スペースなのか、壁面にアンパンマンのキャラクターが沢山貼ってあった。
私は物理的な引っかかりかと思っていたが、先生と話していろいろ教えてもらった。
喉の違和感、痛みはもしかしたら炎症かもしれない
皮膚と口腔に蕁麻疹や発疹がないので、アレルギーだったとしても軽度
ナッツのアレルギーは後天性が多い
血液検査を後日かかりつけ医で行った方が安心
日付が変わるまで呼吸困難、嘔吐がないかだけ気をつけて。あった場合は迷わず救急車を
思ったより、結構心配な状況だったようだし、子どもの訴えを聞いて対処できて良かったと思う夜でした(翌日仕事だけど)。
ザイザルのシロップを処方され、病院内で早速飲み、帰宅しました。
そして何事もなく朝を迎えたのでした。
ありがとう#8000、そしてこんな夜間に対応してくれた医療従事者の皆さまに感謝でした。
後日談
この記事を書くにあたり、改めて調べてみると。
5歳以下の子供にはナッツを避けるべきと消費者庁が呼びかけていました。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_047/
以前は3歳以下でしたが、誤嚥などの事故が多く5歳以下に引き上げられたそうです。
ナッツはアレルギーが疑われる場合もあるので、焦らずに取り入れていきたい食材ですね。
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