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三年目の畑

今日で、毎日の振り返りをつけることを始めて3日目。忘れそうになりながらもこれくらいのじかんに思い出して、なんとか続けられているという感じだ。

今日は、雨も降っておらず曇りだったので朝から畑に行ってきた。車で10分かからないくらいの山の中の一画をお借りしている。

今年でこの場所で畑を始めて三年目になるが、まだまだ収穫は多いとは言えない。無農薬無肥料が基本の自然農でやっていると、3〜5年目くらいは辛抱の年らしい。元の土の状態にもよるが、土が肥えバランスが取れてくるまでにそれくらいの時間は必要なのかもしれない。それに耐えきれず、有機肥料を与える道を選ぶ人もいるだろう。私も最近、有機農業で今もたくさん収穫を得ている人の動画を見たり、直接話を聞いたりして、羨ましくなって有機肥料ならいいかなぁと思ったりもする。

でも、もともと農業がやりたかったのではなくて、自然農の世界観が好きで始めたこと。時間はかかるけれど、ゆっくりだけれど、自然農でたくさんの実りを得ている方の姿も多く見ているので、じっくりやっていきたいと思っている。

なんで有機肥料もやらないの?と聞かれることもある。一つ目には、やっぱり必要以上に肥料を与えなくても、バランスの取れた肥沃な土地では十分な実りを得られると思っているということがある。家の前の小さな庭にも少しの畑を作っているが、そこはつい最近まで大家さんが鶏糞を入れていた場所で、そこで育てている野菜の葉は大きく茂ってはいるが、虫食いも多くなっている姿もみることができた。家族からも、なんでそんなにとれないのにそれに拘っているのだろうと思われている節もあるが、直接聞かれない限りは自分たちからわざわざ説明することはないだろう。

二つ目には、有機肥料と一言で言っても様々で、詳しくはわからないが、例えば遺伝子組み換えの菜種油の絞りかすを肥料としていてもそれは有機野菜と言えるだろうし、どんな飼料を与えられてどんな環境で育ったかわからない牛の糞からできた堆肥を使っていても、有機野菜と言えるのかもしれない。そういうものは積極的に使いたいという気になれない。

今年で自然農六年目。こちらに移り住んで三年目。どんなふうに私たちの畑が変わっていくのかを、ゆっくりとでも、楽しんでいたい。

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