day1 ずいぶん大人になって、落書き解禁してみた。心にある、形になり損ねたいろんなカケラが見え出した。<レモンの宇宙船>
2020.6.27 渋谷。絵日記、始めました。世界中の人が同時に同じウィルスと闘う何か新しい時代が来たらしく。でも、見ている世界は一様でなく、互いに想像もできないくらい違う体験を、今しているのじゃないかな。私の見たのは、”コロナ・ソリチュード”。
一人で宇宙船に乗って宇宙にいるという感じ。”ソリチュード”とは孤独の一種なのですが、”ロンリネス”とはちょっと違って、内部が自分で光っているような孤独じゃないかな、と思います。ベランダにレモンの木を植えた最近の出来事から、宇宙船がレモンになりました。
自分の描いた落書きをあらためて見て、ヨーゼフ・ボイスが作った”カプリ・バッテリー”という美術作品のことを思い出しました。黄色く塗られた白色電球と生のレモンを、ソケットによりつなぎ合わせてあり、レモンの持つ酸の発する微弱な電流がバッテリーとして電球に光を与える。見えないエネルギーの光を、見る人は想像力で見る、というわけです。
宇宙船が何から推力を得ているのかといえば、ハートの電池なのでしょう。ハートに光はある?エネルギーはある?自分に問いかけてみます。宇宙船を推進してる、頼りなくも頼もしい、1つのレモンでした。