久々のオンライン授業で緊張

今週からオンラインクラスが始まった。

登録している学生は8名、おととい参加したのは5名であった。

正直なところ、オンライン授業はやりたくなかった。その一番の理由は「ひらがな」からしなければならないからである。それに、オンラインクラスで勉強する学習者は続かない傾向が高い。先日、ほかの先生が担当していたN4オンラインクラスが終わったのだが、10人から始まって、残ったのは1人のみ。しかも試験は今現在受けていないようだ。

そのいう状況がほとんどなので、ベトナム人の先生にオンラインクラスをやる意味を聞いたのだが、私の聞きたいことと、ずれた回答であったので、どうでもよくなった。頭を切り替えて、与えられた仕事に全力で取り組もうと準備を進めた。

対面の授業でなら、文字の授業の場合は「書く」ということができるが、オンラインの場合はしにくい。しかし、「書く」ことをしないと時間がかなり余ってしまうのは自明のことで、それが一番の不安要素であった。

そんな状況での初回の授業を備忘録としてまとめておく。

・人数:5名
・内容:ひらがな「あ~ほ」
・時間:90分

まずは自己紹介。学生にはいう練習をしてから、自己紹介をしてもらう。

クラスで使う言葉。これ以外にもあるが、ここでは下のスライドのみ紹介。

簡単なやり取りの練習。これも言う練習をしてやり取りをする。元ネタはYouTubeで見つけたもの。それよりは簡単にしてある。初めて使ったときはビデオを見てから、練習をしたが、今回はビデオは見ずに行った。


これは「わかりません」を言ってもらうために考えた。「これは何ですか」とこちらから質問する場合は問題ないが、学生に「1は何ですか」というのが、うまく伝わらなかった。これに関しては、対面授業でも同じような感じになる。

ここでひらがなの練習。基本的に読むだけの練習。「あいうえお」と読む分には惰性で読める学生が多いが、順番を変えると一気にハードルが上がると個人的に思う。

読む練習のあとに、下のような練習というかゲームみたいなことをやる。全部で8問。難易度はそんなに高くないので、すぐ終わってしまう。

ここからはまたひたすら言葉を読む練習。

ひらがな言葉でイラストが表示してあるものについて、覚えているかどうかの練習。読む練習の前に「覚えてください」と指示は出しているが、覚えていなくてもいい。「わかりません」に加えて、「わすれました」を言ってもらう練習。

ここで「書く」練習をする。とはいっても学生が書いたものを確認することはないので、こちらとしては「やってくれたらラッキー」と思ってやった。
みんなやってくれているようだったので、よかった。

「あ~そ」までのまとめの練習がこちら。ここまでのひらがな言葉を使って「ベトナム語で何ですか」と聞く練習。文字練習は基本的にここに書いたことの繰り返し。

オンラインクラスではビデオをどうするかが、問題の1つだと思う。こちらの立場としてはつけてもらったほうがいいが、私は強制はしていない。初回の授業では5名中2名がビデオをつけてくれていた。つけていない学生も名前を呼べばすぐに反応してくれていたので、特に問題はなかった。

久々のオンライン授業はまずまずだったといっていいだろう。いい緊張感を持つことができ、いろいろと考えることもできたのはよかった。しかし、文字授業はまだまだ続くので、教材を練り直さないといけない。


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