「どこのパソコンを使っていますか」
今日のあるクラスで、「どこのパソコンを使っていますか」というシンプルな質問に、
「DellのPCです」
「中国のPCです」
のように答えてもらえると思っていたが、ある学生は、かなりの時間悩んで答えていた。
それはその学生が自作のPCを使っていたからで、どう答えていいかわからなかったからである。その前に例として、私が授業で使っていたPC(ノート)を見せて、「これはHP(ヒューレッドパッカード)のPCです」と言ったが、それがまた火に油を注いだようで、余計に混乱させてしまった。
その学生が言ったのは、自分が使っているのはデスクトップパソコンであり、ノートパソコンではないという。そこは全く関係がないのだが、その学生にしてみれば重要だったようである。結局その学生は「いろいろな会社のPCを使っています」という答えを言った。
さらにほかの学生がコンピューターか、パソコンかということもいったので、その場にあったスマホを持って、これもコンピューターですよといったら、またそこでわちゃちゃとなった。どうやら学生たちはコンピューター=パソコンと思っているようだった。
コンピューターは電卓、ゲーム機、炊飯器などにも入っているので、一概にコンピューター=パソコンとは言えない。説明するなら、電卓などはコンピューターを使って、作っているとなるだろうか。
学生たちの受け止め方もそれぞれで、新しい情報をすんなり「そうなんですね」と受け入れる人もいれば、なかなか受け入れられない人もいた。こういった違いはおもしろい。今までも何か間違いを指摘すると「ベトナム人先生が言っていましたから、正しいです」という学生もいた。日本人は日本語のネイティブなのだが、そういった学生の中では日本人への信頼度は低いのであろう。
いろいろと考えさせられた興味深い時間だった。
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