宇多田ヒカル　Flavor Of Lifeの歌詞の意味についてINTJ女(建築型)が考察。

2008年発売の花より男子のエンディング宇多田ヒカルの『Flavor Of Life』

歌詞を見てると、【私】が悪い男に引っかかっているだけの(言い方w)ような歌詞ですが、宇多田ヒカルの絶妙な言葉選びで女性主体のポジティブな変換がされています。それに気づいて歌詞を書ける宇多田ヒカルは天才です！

では、細かく見ていきましょう。

★ありがとう、と君に言われると
なんだかせつない
さようならの後も解けぬ魔法
淡くほろ苦い
The flavor of life

◉サビのこの歌詞は丁寧に考察したいと思います。
①ありがとうは彼から直接的では無いやんわりと別れを示唆されたか、
②【私】が告白したあとに、『ありがとう』とだけしか返ってこなかった、
③【私】が何の見返りも求めていない、ただ彼に好かれたいがために行った行動に対して彼からは社交辞令のようなありがとうとしか返ってこなかった、そんなもどかしさから、せつないと言っているように感じられます。

その後にさようならの後も〜と繋がることから①、②が正しいかもしれないですね。

★友達でも恋人でもない中間地点で
収穫の日を夢見てる 青いフルーツ

あと一歩が踏み出せないせいで
じれったいのなんのってbaby

ありがとう、と君に言われると
なんだかせつない
さようならの後も解けぬ魔法
淡くほろ苦い
The flavor of life

◉友達以上恋人未満だけど、相手の脈アリが確信できないため、告白の勇気が出ない【私】。
あと一歩が踏み切れないのは、ちゃんと告白して付き合う大人の自然な流れから始まる恋愛ではなく、ちゃんと段階を踏んだ恋愛をしたい学生の恋愛的なイメージが持てますね。

★甘いだけの誘い文句
味っけの無いトーク
そんなものには興味をそそられない

◉かっこいいね、優しいね、すごいねなど、万人に使える言葉なんかじゃ足りない、【私】がどうにかして彼を振り向かせたい気持ちが伝わってくるこの歌詞。この子は自己肯定感が低く、彼より劣ってると感じている子なのでしょうか。
この時代ではメールでしょうけど、今の時代はラインのテンポの良い会話ではなく、相手を手中に射止めたい策士な会話が欲しいと考えているのでしょう。

★思い通りにいかない時だって
人生捨てたもんじゃないって

◉前述の策士的な会話をしても彼は振り向いてくれなかった結果思い通りにいかないでもそういう時もあるよね。とポジティブな言い換えがされてます。

★どうしたの?と急に聞かれると
ううん、なんでもない
さようならの後に消える笑顔
私らしくない

◉彼を楽しませるために色々考えた上の会話はテンポよく返せても急な事だと素直に対応できずにしどろもどろになっているのか、それとも、思い通りにいかなかった結果に少し落ち込んでいる【私】に何かあった？と何も知らずに聞いてくる彼に何も言え無い様子です。
素直に自分を出せなかった別れの後はいつも笑顔が消えてしまう。そんな歌詞です。

★信じたいと願えば願うほど
なんだかせつない
「愛してるよ」よりも「大好き」の方が
君らしいんじゃない?
The flavor of life

◉【私】は彼が【私】を好きであると信じたいけど、多分そうじゃないと分かっているのでしょう。
そんな彼との気持ち(愛情)の価値観の相違に気がついているとても切ない歌詞です。

★忘れかけていた人の香りを 突然思い出す頃
降りつもる雪の白さをもっと 素直に喜びたいよ

◉恋愛に重きを置きすぎてしまい、その他季節の移り変わり、自分のことなど疎かになってしまっている。そんな自分を変えたいというCメロからラスサビに入ります。

★ダイアモンドよりもやわらかくて
あたたかな未来 手にしたいよ
限りある時間を 君と過ごしたい

ありがとう、と君に言われると
なんだかせつない
さようならの後も解けぬ魔法
淡くほろ苦い
The flavor of life

◉ダイヤモンドは宝石の象徴です。
そんな高価で価値のあるトップの宝石を差し置いてもいいから、あなたとのやわらかい日々を手に入れて、過ごしたい。という比較級を使った気持ちの大きさが伝わる切ない歌詞でした。

最近、その悪い男にラインをブロックされて失恋したINTJアラサーの私が歌詞の意味についてわかりみが深すぎたので解釈をしてみました。
きっとこの後【私】は何も言わずに彼をラインからブロ削するのでしょう。彼はそういうことだったんだなとなって終わるのでしょう。
もし、【私】が彼に告白していたら成功していたのでしょうか？
宇多田ヒカルさんに聞いてみたいですね。

-END-