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秋。

標高500メートルくらいの山からの景色。飛行機で降り立つ時の景色に似ているなぁ、と思った。

本当は、晴れた日に登ってみたかったのだけれど、最近天気がずっと不安定。予報では、にわか雨。朝、お日様が見えたから向かうことにした。

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普段、目にしないような植物や蝶々に出会う。麓の色は濃いけれど、山に登ると薄い、淡い子達に出会う。

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吾亦紅かな?とちょっと期待したけれど、植物に詳しい人にメールを送ったら、違うと思うって返ってきた。今、部屋に飾りたくて、お花屋さんを覗いてみては、いい枝ぶりの吾亦紅を探している。まだ、連れて帰りたい子に出会えていない。

『吾も亦 紅なりと ひそやかに』

高浜虚子の詩。

最初に読んだ時、ほぉほぉ〜と自分にまで紅が広がるみたいな気持ちがした。私は、豪華絢爛に咲く花よりも、ささやかな花に魅せられることが多い。

数日前、車で走っていると彼岸花が目に入ってきた。毎年、彼岸時期に、花を咲かせる彼岸花にいつも感心させられる。ただ、何となく、彼岸花は血とかあの世を連想させられるから、私は、ちょっと苦手。なんでだろう。

日中は時々蒸すけれど、風がすっかり秋になって、薄ら寂しさすら感じる。日が落ちるのも早い。しようと思って買った線香花火も、ひと束火をつけただけで、季節が外れてしまった。最近観たテレビで、線香花火の火薬は1年くらい寝かせたら熟して、いい花を散らすって言っていたから、来年に。

食べたいものも変化して、最近、椎茸や昆布だしを美味しく感じる。今朝もピッチャーいっぱいに出汁をとった。洋だと、デミグラスソースとか、バゲットとか。あと、普段あまり行かないけれど、各ファストフード店から出ている「月見バーガー」は、何故だが毎年食べたくなる。今年は、ケンタッキーの月見を狙っている。期間中に、きっと。ちなみに、今日は参鶏湯を食べた。

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近頃は、文通でのやり取りが増えていて、朝手紙を書いている。素敵な切手を貼りたいな、と思うけれど、なかなか通常の営業時間内に郵便局へ行けなくて、いつも、普通郵便の印字スタンプになってしまうのが残念。感じのいい局員さんに当たった時は、なんかちょっと嬉しくて、出す手紙にまで幸せが帯びる気がする、笑。逆もある。だから、だいたい、感じのいい局員さんの居る、きっとこの時間帯だろうなぁ、を狙って手紙や書類を出しに行く。今日出した郵便局は、外れだった。

明日は、久しぶりの畑。今、台風にも負けず、冬瓜が実っているそう。天気予報は、曇り後雨。どんな1日になるだろう。

今日は、珍しく昼寝をしたから、夜は創る時間に充てられるといい。最近、身体が疲れて、したいことについていけない。主治医にそのことをぼんやり手紙に書いて記したら、浮かんだアイディアの鮮度を生かす術を手紙のお返事で教えてくれた。教わったことを会得出来るようになりたい。

月の初め、半年ぶりくらいに先生に会いに、診察してもらいに行った。先生は、私がどんなにしんどくても、私に薬を出さない理由を謝るように、願うようにいつも説いてくれる。しんど過ぎて、なかなか上がれなくて、現実も苦しくて、こんなにしんどいのに耐えるしかないのか、と絶望に近かった時もある。先生は、私に創作することをすすめてくれる。鬱の底では苦し過ぎて、気力もないし、言葉には出せないけれど、そんなこと言わないで助けて、、みたいになっていた。私は、先生のことが好きだし、感謝している。私は、自分を閉じてしまうと、先生に思っていることを言葉に出来ないから、手紙を書いて出した。今生、病ゆえ?ストレートに思ったように進めなくて、しんどいこともたくさんあって、今回は鬱が深くてもう生きられないと思ったけれど、先生と会えて良かったと心から思っていること、輪廻転生があるか分からないけれど、私は、また生まれてくるとしたら、先生に会える生がいいと手紙で伝えた。

また、年末くらいに先生の所に会いに行けたらいいな。薬は出なくても、傘寿を過ぎた先生が、お元気で診察室に居てくださることが、私の生きる支えになっている。

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