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素敵なあの人から「みる・きく」を学ぶ/ 自然派小児科医師が伝える ワクチンのお話

※本投稿はオンラインサロン<ChildcareHOUSE>内の掲載記事です。

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今回の<すてきなあの人から「みる・きく」を学ぶ>では、日本では数少ない自然派小児科医師として活動している「豊受クリニック院長 高野弘之先生」に、今気になる<ワクチン>についてお話をお伺いました。

▼プロフィール/高野弘之(たかのひろゆき)

高野先生②

自治医科大学卒業後、国立長崎中央病院(現長崎医療センター)で研修後、長崎の離島の小児科勤務を経て、現在東京世田谷区にある医療法人社団豊受会 豊受クリニックを開業。可能な限り、薬に頼らない自然派小児科医として活動。診察、講演会など多忙な生活を送る。毎日更新されるメルマガは、コロナ禍で不安になっている人のお守りとなっている。一男一女の父。著書「母子手帳のワナ~知られざる母子保健の真実~」四海書房 
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春先から騒がれ始めた新型コロナウイルス【COVID-19】による感染症は、いまだ終息する気配もないまま、世界中を不安と恐怖に陥れ、さらには「第3波」と呼ばれる感染の広がりを見せています。そのような中で、急速にCOVID-19の対策として世界中で治療薬やワクチンの研究開発がおこなわれています。私たちは科学と医療の進歩により、数多くの病気を克服してきました。また多くのワクチンによって予防してきたところもあります。
  
しかし、治療薬やワクチンが増えたこと、そこに頼りすぎていることで、無知のまま不要な化学薬剤をからだに入れて、トラブルを起こしているという現状もあります。チャイルドケアは、自然療法を軸に家庭でできる予防をしっかり行い、未病を防ぐことをホームケアとしてきました。しかし、昨今の感染症による不安情報にそれまで培ってきたホームケアへの自信を失っている人も少なくありません。今回のCOVID-19に対する新しい治療薬、新しいワクチンは、治験期間も短いということ、デメリットがわからないまま勢いで強制的に摂取されてしまうことにもなりかねません。

今回インタビューさせていただいた高野弘之先生は、日本でも数少ない自然派小児科としてご活動されています。チャイルドケアに興味があれば、ご存知の方も多いことでしょう。先生は、基本的に風邪をひいても治療薬は出されません。感染症にかかっても抗生剤も処方されません。ワクチン接種も反対の立場をとられています。先生のご経験と研究、考察の上で、その裏付けがあるからこそ、医師としての「自然派」を貫かれています。今回は、先生のお話からぜひ皆さんと考えていきたいと思います。

(インタビュアー:チャイルドケア教育協会本部講師 松本美佳先生)

 ――― 高野先生は「自然派小児科医」と名乗られていますがその経緯を教えていただけますか?

高野先生(以下敬称略):東京で、薬を出さない、ワクチンはできるだけ打たないという自然派小児科として開業してから8年になりますが、その前は長崎の離島で小児科の勤務医として15年ほど働いていました。
島ですから自然が豊かで本当にいいところで、子育てにはうってつけの場所でした。食べ物もおいしいですし。島と言っても大きい島なので、不便さは東京に比べればありますが、スーパーやコンビニもありますし、海の幸山の幸もおいしくて、誘惑が少なくて、いいところです。でも病気の人が少ないわけではありませんね。

病院は結構忙しい。それまで島で暮らしたことはなかったので、イメージでは健康な人が多くて、病人は少なくて病院って暇だろうと思っていました。
テレビドラマのDr.コトーの診療所のように患者さんが来ない時には釣りでもして・・・・。なんてのんきに構えていたんです(笑)そうしたらとても忙しくて。こんないいところにいながら、何でこんなに病人が多いのかと考えていたら、薬の量が多いって思ったんですね。これ、薬を減らせば、薬をもらいに来る頻度も減るしね。そんなに病院に来なくてもいいのではないかと思いました。それでいろいろ自分で調べ始めて、今まで医学で学んできていなかったことまで取り組んで調べてみました。

それで、どんどん薬を使わないほうがいいという考えに傾倒していきました。自分の子どもが生まれた時に、その都度調べて、改めて予防接種や治療薬はいらないという確信に変わりました。我が子にするだけではなく、来院される患者さんにも伝えたいと思うようになりました。でも病院では、他の先生方がやらないようなことをやるのは難しいですからね。薬を出さないということは、いろいろ説明したり、教育をしたりしなくてはいけませんから、時間もかかります。時間がかかるわりにお金にならないとなれば、病院経営としてはいい顔されませんからね。そういうジレンマをもっていました。しかし、ご縁があって、8年前に東京に来て、自分の考えに基づいたクリニックを始めました。

――――私自身も薬に対する抵抗が強くありましたが、周りを見ていると少しの症状で病院に行って薬をもらう。それが安心材料になっているような感じがありました。先生の所にいらっしゃる患者さんの中でも薬を求める方もいらっしゃるのではないですか?

高野:そうですね。以前はいらっしゃいましたが、十分にお話をして納得してもらっていました。今は、こういう病院だということを理解してもらっていますから、逆に皆さん調べられて、ご遠方からわざわざ来院されますから、いちいち説明することはほとんどありません。

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