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子どもと過ごす夏休み時間

コロナ禍で迎える2回目の夏。昨年はまだ情報や知識も浅く、閉ざされた生活を余儀なくされ、せっかくの夏休みもどこにも行けず、会いたい人に会うこともままならない、そんな閉鎖的な夏でしたね。2回目の夏を迎える今年は、変異株が増えているという状況もありますが、ワクチンができ、対処の方法が周知され、何よりも私たちが変化に順応し、「慣れ」というところで落ち着こうとしています。

日々の生活はデジタル化が加速し、家庭内の利用度もスキルが高くなり、便利で合理的でよりスピーディーなライフスタイルになりつつあります。「変化」に対して動揺し、不安になり恐れていたことも、「慣れ」により、今度は興味を持ち、意欲的になり、日常に馴染んでいきます。それは、最初に恐れていた不安や恐れにある大切なことを見失ってしまう怖さでもあります。不安や恐れという感情は悪いわけではありません。その感情があれば、慎重になり、ていねいな行動につながるからです。変化に順応すると同時に、見失うスキルがあることを認識しながら、ライフスタイルを考えていきましょう。

夏時間に切り替える生活

今夏も暑さはかなり厳しくなりました。エアコンの中で自粛生活をしていると、季節感がなくなり、体が季節に反応しにくくなります。暑くても適度に動き、汗をかくことで、夏の季節に馴染んでいきます。そうした体作りをすることで、夏の暑さにも対応し、夏バテも回避できるようになります。

それは、季節の特徴を知り、季節ごとに生活リズムを変えていくことです。朝何時に起きて、何時に寝るという規則正しい生活リズムも大切ですが、体を中心に考えると、起きる時間や寝る時間を変えることや体に負担がかからないように、行動のリズムを変えることも必要です。いつも通りの行動ではなく、炎天下を避けて気温が下がる頃に行動したり、暑い時に走ったり、急いだりせずに、ゆっくりと行動する余裕をもつことです。

炎天下の中で小さな子どもをバギーに乗せたり、自転車に乗せて買い物をしているお母さんを見ますが、それはとても危険な行為だと思います。小さな子どもと暮らすためには、時計の数字だけで1日の行動スケジュールを決めないで、太陽の日差しの強さを意識してください。

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この時期、欧米を中心に、時計の針を1時間進め、太陽の出ている時間帯を有効に利用することを目的とした「サマータイム」が導入されています。太陽が出ている時間を有効に使うだけではなく、太陽の日差しが強くなる前の朝に早く活動し、日差しの強い日中は休み、そして日が沈んだ夕刻から再び活動するというものです。

私も7月に入ってから、朝4時半~5時には目を覚まし、朝活しています。日差しが強くなる前に窓を開けて、家の中に風を取り込みます。ゆっくりと深呼吸を数回して、お白湯を一杯飲み、今日の自分の体と心の状態を確認します。なんでもないことですが、この確認作業は大切です。そのあと、軽いストレッチやヨガをして体を動かしたりすると、もうじっとりと汗をかいてきます。シャワーを浴び、汗をかいた服を洗濯機に入れて、家事仕事がスタート。その間にパソコンを開いて、メールを確認したり、本を読んだり、面白そうなイベントや興味のある美術展を探してみたり・・・。

かなり充実した時間を過ごしても、まだ6時過ぎ。それでも東京の朝はすでに蒸し暑く、快適に過ごせる時間は短いですが、エアコンなしで自然の風が心地よい充実した時間を過ごしています。これだけでも心身にはストレスフリーになるのです。忙しくて自分の時間がないと夜更しされる方も多いと思いますが、夜は、疲れているので効率も悪くなります。日をまたがずに床に入り、そしていつもよりも1時間早く起きて活動すると頭もスッキリし、集中して行動できるのでおすすめします。そして、もし日中に眠いと感じたら、日中に20分~30分のお昼寝をおすすめします。これだけで疲労感が緩和され、そのあとの行動がスムーズに行えます。

子どもらしい夏休み

子どもの時も早起きでした。夏休みは必ずラジオ体操に毎日参加して、カードにスタンプを押してもらうことを楽しみにしていました。午前中は、家の中で宿題や、工作をしながら過ごし、我が家では10時からが外出の解禁時間だったので、10時を待って、外に遊びに行き、おなかを減らして帰宅。お昼ご飯を食べ終わると、遊びの続きで、また外に遊びに出かけ、汗だくになって帰宅。汗をかいた服を着替えると、昼寝。そしてまた汗だくになって起きると、冷えたスイカが用意されていて、それを食べてから再び、夕方の5時を知らせる夕焼け小焼けの音楽が流れるまで近所で遊んだり、家で妹と過ごしていました。

本当に1日を目いっぱい遊んだ、昭和の時代の子どもらしい子どもの生活を過ごしました。いつの時代であろうと、基本的には子どもは子どもです。そう思うと、令和の子どもたちは、絶対的に遊びが足りないだろうし、遊びを知らないのではないかと思います。もちろん時代や環境は違います。今は外遊びも危険だということで、コロナ以前から公園で遊ぶ子どもも減っていました。今の親世代も、子どもがこんな風に遊べるんだということを知らずに育っているので、どんどん子どもの遊びに対する欲望や容量は低下しているのでしょう。

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子どもは遊びから多くを学びます。それが大人になってからも影響します。様々な経験と感覚があるから、大人になったときにも対処するべきことを感覚的にとらえることができます。今は、エアコンの中で一日中過ごし、オンラインで勉強したり、ゲームをしたり、たまに外に出ても、塾やお稽古事。遊びや体を動かすことも月謝を払って行っているような状況です。コロナ禍の生活でさらに閉鎖的で季節感のない生活になっています。こうした生活の中の「慣れ」で見落としがちになっている「子どもらしさ」をフォローしてほしいと思います。

子どもらしさとは、やはり大人にできない経験をしていることです。子どものときにしかできないことや楽しめないことがあります。今は大人になってもできることを子どもがしています。もったいないことです。子どもの感性でしかわからないこと、体感できないことがあります。自然の中で、芸術の中で子どもの感性が磨かれていきます。ネットを通してもこの感性は身につくものではありません。また、子どもらしさを育むときに、大人はあまり関与しないことです。大人の言い分はいりません。たとえ失敗しても、少し間違っていても、ちょっとくらいの危険なことも目をつむることも必要です。

今の親御さんは、少し関与しすぎのようです。子どもが自分自身で考え行動して、その結果から学ぶ前に、親が先に良かれと思い、助言したり先にやってしまったりと、その芽を摘んでしまうところがあります。子どもが何か集中して行っているときには、少し様子を見てあげてください。その集中の中に感じて、考えて、想像しているのです。これはデジタルな遊びの中で得られるものとは違います。夏休みは子どもが主体的なって様々なことを学ぶチャンスの時です。

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【 講師プロフィール/松本美佳 】
チャイルドケア研究所代表/家庭教育学会常任理事/家庭教育支援協会理事/八洲学園大学公開講座講師

アロマセラピー、ハーブ療法、フラワーエッセンスなど各種自然療法を学び、’97より夫の治療院でセラピストとして活動。さらに、充実したケアを伝えるために講師活動を始める。同時に、家庭教育を専門的に学び、親子・家族・家庭を幅広い観点で考え、家庭の中で自然療法と家庭教育を取り入れた「チャイルドケア」を体系づけ、現在、さまざまな形で普及活動を行っている。

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