こんなときどうする? #3 ちゃんとして欲しいとき
子育てにおける「こんなときどうすれば…」といった場面について、保育者歴10年の経験をベースに、私が実践してきた方法や良いと感じた対処法などをお伝えしています。
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#3 ちゃんとして欲しいとき
たとえば、外出先で。病院で。電車で。
まだ1〜2歳であれば、抱っこやおんぶである程度は大人しくいられるかもしれません。
3〜5歳頃になると、自分であれこれやってみたいし、いろいろなものが気になるし、動きまわりたいし、そんなお年頃です。(もちろん、個人差があるので、静かに座っていられる子もいます)
そんな時、ついついかけるこんな言葉。
ちゃんとして!
「ちゃんとしてほしい」から、そう声をかけますよね。街中ですれ違う親子からも、そんな会話が聞こえてくることがあります。
大人が使う、「ちゃんと」という言葉。
便利ですが、日本語としては結構曖昧です。TPOによって、何が「ちゃんと」に当てはまるのかは変わってきますよね。
喋らないことなのか、おとなしく座っていることなのか、はたまたしっかりと挨拶を言えることなのか…。
もしかしたら、子どもは、
「チャント」してるよ!
と思っているかもしれません。子どもたちは、チャント自分の興味や関心に嘘をつくことなく正直に行動しているのですから(笑)
ちゃんとしてほしいときは、してほしい行動をなるべく具体的に、わかりやすく伝えてみると良いです。
ちゃんと座って → お尻をつけて座って
ちゃんと立って → 膝を真っ直ぐにして立って
ちゃんとして → 今は好きなところに行かずにお母さんのそばにいて
という感じです。
「ちゃんとして」と伝えるよりも、時短&省エネで、ちゃんとしてくれる率(笑)が上がっていくと思います。
未来を担う子どもたちの健やかな成長を願って…。大切に使わせていただくことを約束します!