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映画『累-かさね-』を観た

映画『累-かさね-』観ました。
前情報を特に持たず観たので、パッケージ画像から勝手にホラー系かと思っていたのですが、現代を舞台にしたファンタジー要素のある作品でした。
驚かせたり、怖いシーンはありませんが、人間のおどろおどろしさは出てきます。
そんな作品。

まずキャスティングが最高です。
役者ってオールラウンダーの方が評価されそうな気がしますが、やっぱり何かしらの「イメージ」というか「キャラクター性」というか「人間性」を持っている方が、よりその役を生きさせることができるんだなぁ、と思いました。

一番印象に残ったのは「話の途中で終わった」感じがしたことです。
終わった瞬間「え、結局どうなったの?」と思ったのです。
でも主人公・累の感情が、ある到達点に至った瞬間に幕が引かれたので、”物足りなさ”みたいなものはないんです。
「この瞬間を見てくれ!!」というのが伝わってくるので「はあ、なるほど!」みたいな、納得させられるというか、そうか、そういう終わり方もあるのか、と独りごちました。

女優にまつわる話なので、演劇のシーンが多いです。
出て来る演出家がそれぞれセクハラ・パワハラをバッチリやっていて
「わかってらっしゃる!」
と拍手しそうになりました(笑)
私は兎に角公演が終わるまでに恋愛を始める演出家と役者が嫌いです。
色々あったんです。完全に私怨です。
でも、舞台のシーンは本当に素敵で、普段の観劇では観られない角度の画がたくさんあって、自分も役者の一人になって舞台に立っているような気がして、物語とは関係のないところでちょっとワクワクしたりしました。
なんだかんだ、演劇は好きなのです。
最近舞台はあまり観に行っていないので、ちょっと観たくなりました。

演劇も映画も面白いですね。

https://eiga.com/movie/87350/

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