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除草しないためのあれこれ

無農薬自然栽培で避けては通れない雑草と稲の共存。
放置すれば、あっという間に稲の生育を雑草が上回り、
気がつけば、田んぼは雑草だらけで稲が成長しない。
なんてこともしばしば。
去年、同じ田んぼ内で雑草取りをした箇所と
なにもしない箇所では米の収量が1/2に。

しかし除草作業はめちゃめちゃ大変。
田植えが終わり1週間経つと雑草が生え始め
除草作業は、2反の田んぼを田車で押して一人で行うと2日かかり
また10日後には雑草が生えてくる。
そんなこんなで地道で暑い中行う作業が2ヶ月の間続いていく。

いかに手間をかけずに、除草しないで育てるかが
継続してお米を作り続ける為のキーワードにもなっている。
そこで今回、お米作りのシーズンオフ期間に
いろいろな農家さんに聞いたことや本を読んでの除草の手間を省く
こめ作りのやり方をまとめてみる。

1 魚粉をまく
→高知の農家さんが実践している方法。廃棄する魚粉を業者から安く購入し田植え後にまく。
魚粉が田んぼ一面に覆われ、地中に日光が届かないよう
になることで雑草の生育を止める効果がある。  
土の栄養にもなり、稲が大きく育ち、1反あたり600キロ収穫できたりする。有機農法に分類される。

2 ジャンボタニシ
→いろいろな農家さんが実践している方法。
ジャンボタニシを田に住まわせ、除草してもらう。
ジャンボタニシはやわらかい苗を好んで食べる習性がある。
その習性を利用して、稲が太く、強くなってきたころは稲を食べず
雑草だけを食べてもらうよう管理する。
1反あたり400キロくらい収穫できたりする。

3 冬季灌水
→稲刈り後、荒かきをして水を冬の間張りっぱなしにする。
2月くらいまで水を流水させることでこぼれ落ちた雑草の種を腐らせ、芽を生やさないようにする。土もトロトロになり種が下層に落ち込むことで、日光が種まで当たらず、雑草の発芽を抑制させる。

田車での除草作業中

4 代かき二回
→田植えを行う3週間前に一回代かきをおこなう。代かき後、水を張り雑草を生やす。二回目を田植え3日前に行う。二回目の代かき後に行うことで雑草を土の中に埋め込み田植え後の雑草を抑制する。

5 田植え時期
→田植え時期を6月前半に行う。5月暖かくなってくると雑草が一斉に生えだす。特に5月になるとコナギの発芽が活発になる。代かきとセットで行うことで効果を発揮する。

6 苗を15㎝まで高く育ててから田植えする
→通常苗を10㎝くらいにしてから田植えするところを
15㎝くらいまで育ててから田植えする。
育苗期間は長くなるが高くして植えることで深水管理が可能になる。

7 深水管理
→苗を高くすることで水を深くして管理する。田植え後水位を8㎝くらいで水を保ち、3-4日経ち着根したら水位を10㎝にする。そのあとも苗の成長に合わせて水位を高くしながら育てる。水位を高くすることで土の中まで日光が届かなく雑草の発芽を抑制できる。

8 田車
→田植え後7日くらいに一度、田車で除草する。
一度目の除草からさらに10日後、再度田車で除草する。雑草が発芽して成長する前に行い土の中にすき込む。稲の成長が雑草の成長より勝っていれば、以降除草作業を行わなくても大丈夫。

2023年の除草作業は4、5、8を行った。
当初は15㎝まで育苗予定が、途中で成長が止まってしまい8㎝くらいの小苗になってしまった。
しっかり育苗できていれば8の田車作業も行わなくてもよくなるとの事。









































































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