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「地球のしごと教養学部22-23」のリリースに至るまでに、どのようなことが協議されてきたのか?

こんにちは。地球のしごと大學です。

前回は、地球のしごと大學の看板学部である地球のしごと教養学部の「位置づけ」について書きました。

読んで下った方、いいねを下さった方、誠にありがとうございます。

読んでくださった方にとって、少しでもお役に立てたとすれば書き手として冥利に尽きます。

さて、今回からは前回の予告通りに、今まさに募集をはじめたばかりの「地球のしごと教養学部22-23」について、公開済みのwebページに補足する形で数回に分けて記事を書いていこうと思います。

本稿では「地球のしごと教養学部22-23」のリリースに至るまでに、どのようなことが協議されてきたのか?について書いていきたいと思います。

地球のしごと教養学部ですが、2014年の開講にはじまり、これまで計7回の開催をしてきた実績があります。

実は、2021年も開催するつもりで準備をしてきたのですが、新型感染症の動きが予測できず、予定していた講座を数回単発で行うことに切り替えました。

計7回開催してきた地球のしごと教養学部ですが、例年は一年間で約30の講座をプログラミングしまして、受講生15名〜20名ほどにご参加いただき鋭意運営してきた次第です。

思想哲学、水資源、まちづくり、システム、医療福祉、山林、水産、交通インフラ、教育、民藝工芸、飲食商店、農、狩猟、住まい、衣服、エネルギー、祭り、芸能、教育、観光、働き方といったように、地球の未来を創る農山漁村のしごとについて網羅的に学べる、また、同じ志をもった仲間と出会える、などの評価をいただいてきました。

この学部を運営していく中で、実は一番これらのテーマについて学んでいるのは私たち運営サイドである、というのは大きな発見でした。

開催する度に知見は溜まり、改善点が見え、運営するからこそ見えてくるものが思っていた以上に沢山あったのです。

というわけで、当初からレギュラー化されている講座もあれば、入れ替わる講座、新しく入る講座などあって、毎年アップデートがなされ、その都度、私たちが最も提供したいと思えるプログラムを形にしてきました。

ただ、いずれの回にしても地球のしごと教養学部の主たるコンセプトは変わらず「地球の未来を創る農山漁村のしごとについて網羅的に学べる」です。

そして2022年に入り、新型感染症の社会的な影響力が弱まってきた中で「今年度の地球のしごと教養学部はどうするか?」という問いを改めて立てまして協議をしながら準備を進めてきました。

この協議を進めていく中で大切にしたい「考え方」として見えてきたことが3つあります。

一つ目は「価値観や志の類似する仲間が集うコミュニティとしての側面を強めていきたい」というもの。

地球のしごと大學のいずれの学部にも言えることなのですが、「学び」を通して発生する「つながり」というのは、SNSでライトにつながるネットワークとは良い意味で異質という実感があります。

ここ数年「コミュニティ」の必要性が各所で叫ばれていますが、当然ながらコミュニティというのは「コミュニティを作りましょう」と言えば直ぐにできるものではありません。

関わりごとに対する営み、つまりまず「コンテンツ」があって、そこに関わることを通して動きの中でじわじわと出来ていくものだと思っています。

逆に言えば、コンテンツがなければコミュニティはいつまで経って出来ないですし、コンテンツがあってもそれを通した関わり合いが継続しなければコミュニテは生まれないと思うのです。

そして、私たちはこれまで「有料の学び」という「コンテンツ」をご提供させていただくことを通して、そこから生まれてくる「コミュニティの素晴らしさ」をこの肌で感じてきました。

率直に言って、こういうコミュニティの在り方をもっともっと大切にしていきたいと思っているのです。

二つ目は「卒業という概念を無くしたい」というもの。

これは地球のしごと教養学部に限らずに言えることなのですが、お金をお支払いいただき、私たちが用意した学部というコンテンツを一通り学んでいただいた方は「卒業生」と呼んでいました。

しかし、VUCA時代と呼ばれるようになり久しく、多くの人が未来予期できなかった新型感染症の発生と長期蔓延、戦争までもが起こる時代ともあって、社会の不確実性は日に日に勢いを増すばかりです。

一方、宇宙開発あるいはメタバースなど、経済産業における新たな話題も尽きることがありません。

言うまでもなく現代は社会の変化が恐ろしいほどに高速です。

変化に適応できない種は滅びていくということは歴史的にも自明であり、今の人類があるのは何を隠そう変化に適応してきたから。

そして、この超高速であらゆることが変化していく時代に適応して、生き残っていくために何が必要かというと「学びを止めずに学び続けること」というのが私たちの現時点の見解です。

これを前提とした時、今までは「卒業生」と呼んでいましたが、これからはそうではなく「修了生」と呼んでいきたいとなったのです。

具体的には、

・地球のしごと教養学部3期修了生
・自伐型林業学部8期修了生
・循環型農業学部4期修了生

・地球のしごと教養学部22-23 2022年度 修了生

といった感じです。

ここには「学部の修了はしていただきましたが、学びは止めないで学び続けて欲しい」といった願いが込められています。

そして最後の三つ目が「農山漁村SDGs」という枠組みによる地球のしごと教養学部の講座の再整理です。

これについて書くとさらに長くなってしまうので別の記事で書くことにしますが、以上の3つの考え方を踏まえた時「これらを今最もいいサービスとして提供できる形はなんだろうか?」と考えたのです。

そして導き出した形が、

●地球のしごと教養学部は、2年間で約40講座を受講していただくプログラムに変える(1年毎に修了、1年毎の決済)

●よりよいコミュニティライフを過ごしていただくためのコミュニティシステムを導入する(osiroというコミュニティベンチャーのシステム)

●コミュニティ活動も沢山楽しんでいただきたいので、地球のしごと教養学部の1年あたりの講座数は20に減らして2年間という括りとする

●地球のしごと教養学部をはじめとした各学部の修了生(元々卒業生と呼んでいた方々)も参加できる場所とする

●入学金という形でいただいていた費用分を、入会費である月額分に切り替える形で、今後全学部をこのシステムを経由した受講に切り替える

といったものでした。

そして、これを全て反映したものが新しくできた新サイトなのです。

これまでの記事からすると2倍〜3倍の文量になってしまい、読み疲れしてしまった方もいらっしゃると思います。

なのですが、私たちがこれまで何を協議してきたか、私たちは何を大切にしているか、といった内容はできる限りお伝えしていきたいという思いからこうして筆が走ってしまっております。

このお話はまだ続くのですが、今回はひとまずこのあたりでおしまいに。

次回は書ききれなかった「農山漁村SDGs」という枠組みからの講座の再整理について。

その次はosiroというシステムを導入したことによって何ができるコミュニティになったのかといったあたりを書きたいなと考えています。

記事の更新、楽しみにお待ちいただければ嬉しいです。

<新着情報>

●地球のしごと教養学部22-23 2022年度受講生コースへの「事前登録」が入りはじめました。ありがとうございます!

●「無料体験講座」への参加申し込み、入ってきています!

●「受講相談会」への参加申し込み、入ってきています!

<ご案内>

下記の日時でオンラインの「受講相談会」を実施いたします。

相談会に参加をご希望される方は期日までに参加ボタンをポチッとしていただければと思っています。

6月8日(水)20:00〜21:00
6月10日(金)20:00〜21:00
6月15日(水)20:00〜21:00

また、地球のしごと教養学部22-23 2022年度の受講をご検討いただくための「無料体験講座」をご用意しています。

こちらも併せてご覧ください。

こちらもお読みいただければ嬉しいです。

皆様のご参加、ご意見、ご感想もお待ちしております!

(文責:田中新吾

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