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読書感想文

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#藤沢周平

【読書記録】凶刃―用心棒日月抄(藤沢周平)

読了日 2021/12/15 <あらすじ> 好漢青江又八郎も四十半ば、若かりし用心棒稼業の日々は今は遠い……。国許での平穏な日常を破ったのは、にわかの江戸出府下命だった。姿なき敵との凄絶な対決をむかえる用心棒シリーズ最終作。 <感想> 寂寥感しかなかった。 本作は藤沢の看板シリーズ「用心棒日月抄」の4作目にして、最終巻になる。 これを読んでしまえば、もう青江又八郎や細谷源太夫に会えないと思うと、中々手が伸びなかったし、読み終えたあとの寂寥感たるや。 しかし、寂しいのはそれ

【読書記録】孤剣―用心棒日月抄(藤沢周平)

読了日 2016/03/11 <あらすじ> 藩主毒殺の陰謀の証拠書類を持って姿を消した者がいる。藩取り潰しを目論み、公儀隠密も暗躍する。お家の危機を救うべく密命を帯び、青江又八郎は再度脱藩した。所は江戸、用心棒稼業で糊口を凌ぐ日々、目指す書類は何処に――。 用心棒の行く先々で、次々起こる怪事件を、江戸に生きる人々の人情に織りあわせて描く、時代小説の魅力を鏤(ちりば)めた長編小説。シリーズ第二作。 <感想> シリーズ第二作。読み終えた時、孤剣とは何だろうか、と考えた。 孤独

【読書記録】用心棒日月抄(藤沢周平)

読了日 2015/07/22 <あらすじ> 家の事情にわが身の事情、用心棒の赴くところ、ドラマがある。青江又八郎は二十六歳、故あって人を斬り脱藩、国許からの刺客に追われながらの用心棒稼業。だが、巷間を騒がす赤穂浪人の隠れた動きが活発になるにつれて、請負う仕事はなぜか、浅野・吉良両家の争いの周辺に……。江戸の庶民の哀歓を映しながら、同時代人から見た「忠臣蔵」の実相を鮮やかに捉えた、連作時代小説。 <感想> 藩の政争に巻き込まれた主人公が、脱藩し用心棒稼業と藩の刺客を迎え撃ち