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読書感想文

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#小説

【読書記録】辛夷の花(葉室麟)

 どーも、筑前助広です。  拙作「谷中の用心棒萩尾大楽」も店頭に並び、やっとこさ本日肉眼で確認する事が出来ました。  現代小説のつもりで書いた、時代小説です。馴染みのない方でも読めると思うので是非、お手に取ってくださいまし! 👇作品紹介👇 👇Amazon👇  さて、このタイミングで、葉室麟(敬称略)「辛夷の花」を読み終えましたので、ご紹介します。 <あらすじ> 九州豊前の小藩、小竹藩の勘定奉行・澤井家の志桜里は近習の船曳栄之進に嫁いで三年、子供が出来ず、実家に戻され

【今年の10冊】筑前助広のBOOK OF THE YEAR 2021

さて、今年もこの季節がやってきました。 今年読んだ中で面白かった10冊を選出する、BOOK OF THE YEAR。今年もやるわけですが、4つの変更点があります。 ・これまではベスト10方式でしたが、今年からは順位は無し。 ・感想はツイートの添付に変更。 ・色々と角が立つ(笑)ので、Twitterで仲が良い作家さんは敢えて除外。 ・その年に話題になった作品も除外。 それでは「筑前助広のBOOK OF THE YEAR 2021」に選ばれた、今年の10冊をご紹介! 1:残

【読書記録】凶刃―用心棒日月抄(藤沢周平)

読了日 2021/12/15 <あらすじ> 好漢青江又八郎も四十半ば、若かりし用心棒稼業の日々は今は遠い……。国許での平穏な日常を破ったのは、にわかの江戸出府下命だった。姿なき敵との凄絶な対決をむかえる用心棒シリーズ最終作。 <感想> 寂寥感しかなかった。 本作は藤沢の看板シリーズ「用心棒日月抄」の4作目にして、最終巻になる。 これを読んでしまえば、もう青江又八郎や細谷源太夫に会えないと思うと、中々手が伸びなかったし、読み終えたあとの寂寥感たるや。 しかし、寂しいのはそれ

【読書記録】刺客―用心棒日月抄(藤沢周平)

読了日 2018/02/25 <あらすじ> お家乗っ取りを策謀する黒幕のもとから、五人の刺客が江戸に放たれた。家中屋敷の奥まで忍びこんで、藩士の非違をさぐる陰の集団「嗅足組(かぎあしぐみ)」を抹殺するためにである。身を挺して危機を救ってくれた女頭領・佐知の命が危いと知った青江又八郎は三度び脱藩、用心棒稼業を続けながら、敵と対決するが……。 好漢・又八郎の凄絶な闘いと、佐知との交情を描く、代表作《用心棒シリーズ》第三編。 <感想> これは素晴らしい不倫小説!不倫であるが、刹