老眼鏡、そしてモスキート音が聞こえなくても

最近本を読むのが好きだ。

本を読むと自分の中に知識や語彙とかの知的栄養を摂取した感じがするし、何より賢くなった気がする。(いやこの時点であまり頭の良い発言ではないけど)
まぁ、文化的活動をしたわぁ〜アタシ!などなど完全なる自己満の世界なんです。なんならもうにわか読書ファンかもしれない。まぁそれでも読まないよりマシ。楽しいから良き。


藤森かよこ氏の「馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。」にあったが、

(ちなみに読むとわかるけど、馬鹿ブス〜は、特別美人でも金持ちでも秀才でもない一般的な普通の女性を意味しています)


我らのようなブスたちは死ぬまで本を読み続け,語彙力や知識を吸収し続けなければならない。それが自分の強みにもなるし身を守るものにもなる的なことが書いてあり感銘を受けた。赤べこウンウンだ。

どこで働くにしても、どんな人間関係でも、一生語彙力や読解力は必要不可欠だ。ただでさえ老眼で文字がよく見えなくなり、モスキート音も聞こえない耳の遠くなるお年頃、ついていくのに精一杯ながらも、日々アップデートしていきたい所存。
語彙力読解力のない老人が、手立てなく怒りや威圧的な態度を取る傾向がある気がするから。元気いっぱいが有り余って引っ越し!引っ越し!などと叫んだりする年寄りにはなりたくない。ダメ、ゼッタイ。

さて2週間ごとに町の図書館に行き、返却と同時に新しい本を借りる。
まずは「あたらしくとどいた本」コーナーをチェックし,面白そうなものをとりあえず選ぶ。

最近はエッセイをよく読む。村井理子さんのエッセイ「兄の終い」を何気に読んだらとても面白くて、以来色んな方のエッセイを借りている。


もちろん小説も良い!もう有名な小説家は全然わからないのでタイトルで選んで見ることが多い。きっとタイトルつけるのって内容書くより難しいよなぁと思ったり。なんでこのタイトル?はつい手に取ってしまう。

最近のヒットは町田康氏の「口訳 古事記」である。なんなら早くも「私的面白かった小説2023」のナンバーワンかも。とにかく「古事記が口訳って?」と気になってパラ読してみたら、まあ斬新!帰ってすぐ読んだ。教科書で習ったあの古事記を関西弁を織り交ぜたりして本当に読みやすく、人物像まで面白く書かれていたので内容もすんなり入って来た。
古事記読んでみたかった人にぜひオススメしたい。スイスイ読めるはず。

あとは子どものお弁当の本を借りたり、仏像関係の本を借りたりしてフィニッシュ。制限の10冊MAXになることもしばしば。


手続きしてもらい、娘が赤ちゃんの時にもらった絵本を借りる用のブックバックにギュウギュウ詰め、今にも破れそうな面持ちのズダ袋をえっぽえっほと持ち帰る。お宝を持ち帰る盗賊みたいに。


そうやって図書館の帰り道、川沿いの道を運転しながらいつもなんだかこころが満たされてホクホクしている。まだ読んでないんだけれども、借りたことで全ての知識を手に入れた感じもする安直な満足感、タイトル選びの中にアタリの本があるかなという期待感、もちろん早く読みたいワクワク感もある。ああなんて小さいけれど充実した幸せなんだろう。わたしはしあわせ。夕陽に向かって家路を急ぐ。明日は一日中本を読んで過ごそう、なんて思いながら。

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