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マーケティングマイオピアについて(近視眼)

今回はマーケティングマイオピアについて学んだので、振り返りも兼ねて、事例を元にまとめていきます。※短い記事です。

目次
1. マーケティングマイオピアとは?
2. 事例 1(米鉄道会社)
3. 事例 2(日本携帯電話事業)
4. 事例 3(若者のテレビ離れ)


1. マーケティングマイオピアとは?

 マーケティング・マイオピア(近視眼)とは、企業が自社ブランドの可能性を狭く解釈することによって市場機会を逃すことをいいます。つまり、自社の価値を狭めることで、存続、発展の機会を失ってしまうということです。名前の通り「近視眼」です。
では、マーケティング・マイオピアにより失敗した事例を挙げていきます。

2. 事例1・・・米鉄道会社
 この事例はセオドア・レビット教授の論文にも記載されており、マーケティングマイオピアの代表例として挙げられています。
 自動車が普及し、米鉄道会社が苦境に陥ったのは、鉄道会社自身が、鉄道を運行する会社として認識し、顧客にとっての価値、「移動すること」を提供する会社であることを認識していなかったことが原因であると考えられる。レビット教授の議論は、鉄道サービスという商品でなく、鉄道という運送手段がもたらす効用に目を向けろ!と主張した意味で、非常に画期的でした。

3. 事例2・・・日本の携帯電話事業(ガラケー)
 
マーケティングマイオピアによって失敗したと考えられる例として、日本の携帯電話事業が挙げられます。日本の携帯電話事業はスマートフォンの普及まで比較的好調でしたが、スマートフォンの登場により衰退しました。
 原因として、日本の携帯電話会社は携帯電話ビジネスを「携帯電話事業」と捉えていたために、マーケティングマイオピアに陥ったことであると考えました。本来、携帯電話はコミュニケーションの道具であり、「通信事業」です。その上位概念化を怠ったため、スマートフォンという破壊的イノベーションが登場した時に判断が遅れ、対応することができず、携帯電話のニーズが衰退したと考えられます。

4. 事例3・・・若者のテレビ離れ
 現在、私が体感しているマーケティングマイオピアの例としては、若者のテレビ離れが挙げられると考えました。自身の体験談を交えて述べていきます。現在、私はテレビを持っていなくて、テレビを見ることはありません。私の友人にも同様の人が何人かいます。なぜ、テレビ離れが進んでいるのか?その理由は、皆さんご存じのように、NetflixやYoutubeといったエンターテイメントコンテンツの登場が大きいと考えられます。では、テレビのニュースなどの情報源はどう取り入れるのかというとスマホのネットニュースなどで自由に取り入れることができます。
 つまり、テレビは今まで、バラエティ番組などの「エンターテインメント」、ニュース番組などの「情報の提供」を存在価値として存在していましたが、その価値はパソコンやスマホで代替可能になった今、テレビ番組の必要性が少なくなってきたからだと考えられます。


まとめ
これらの事例より、常に現在の事業を上位概念化(抽象化)し、消費者に何を提供しているのか一度考えてみることが大事ということが分かりました。短い文章でしたが、読んでいただき有難うございました。




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