マミートラックって何?
深夜、娘が泣きながら起きた
痛い、痛いと
激しく泣く
どうやら耳が痛いらしい
朝まで様子を見て病院に行くことになった
「どちらが娘を病院に連れていくか」
話し合い、妻が連れて行ってくれることに
我が家ではよくある流れだ
妻が朝から病院に連れて行き中耳炎と診断され、次の日にはすっかり元気になった
よかった、一件落着
・・・
しかしこれでいいのか?
なぜ夫である私が仕事を休んで娘を病院に連れて行かないのか
仕事が忙しいからと言えば簡単だが、本当にそれでいいのだろうか
私と妻は職場での雇用形態は違うが、毎回娘のことで休みを取るのは妻だ
ハッとした
「子どもの看病は母親の仕事」
と思い込んでいるところが私にはある
出産と授乳以外は父親にもできる
しかし実際はそれ以外の部分も母親がしていることが多いのではないだろうか
マミートラックに陥りやすい
現代は共働き家庭が多数を占めるようになり、女性の社会進出が求められるようになった
しかし、その反面いまだに「子どものことは母親の仕事」という昭和的な思考が残り、女性のキャリア形成が難しい現実がある
私は長年、保育園で働いているのでよく分かる
女性だから仕事ができないということは決してない
むしろ仕事ができる方が多い
だが、社会では子育てのためにキャリアの変更を余儀なくされる女性が多いことも知っている
女性が子育てのためにキャリア変更を余儀なくされ、思うようにキャリアが形成できない状態になることはマミートラックと呼ばれる
1990年代までは、男性は仕事さえしておけばそれで良いという考えが主流だったが、それは家庭を支える女性の存在があったからだ
今は、夫婦で子育てを協力して行う時代
働き方も子育ての仕方も昭和的な感覚だとすぐに立ち行かなくなる
女性もキャリア形成ができるように
やりたいことがあるのに女性だけがキャリアを断念することはおかしい
令和を生きる家族の形は様々
女性が家計の収入の半数以上を担ってもいいし、男性が子育てに専念してもいい
「子どものことは母親の仕事」という母性神話からはそろそろ脱却しないといけない
企業に求められるもの
母性神話からの脱却の必要性は、家族のみならず、企業にも言えることだ
企業が男性ばかりに長時間労働を課すということは、その男性のパートナーは子どものために急な休みを自分の勤め先に申請しないといけない
見方を変えると、男性はパートナーの勤め先からの恩恵を受けながら、仕事をしているとも言える
企業はいかに優秀な社員でも、子育てで休むことがあるものとしてマネジメントしなければならない
今は20〜30代の働き手は育休が取れるかどうか、急な休みに対応可能かなどの視点で就職先を決めている人が多い
働きやすさを保障できない企業は今後伸び悩むことは目に見えている
父親も家事育児をするもの
父親も子育ての悩みを持っている
父親も子育ての支援を受ける存在である
企業レベルでもこのことが定着していくとより働きやすい環境になるのではないか
まずは夫婦でよく話そう
社会的な子育ての課題はあるが
夫婦でよく話すことがはじめの一歩だ
子どもが熱を出した時はどうするか
それぞれの職場で使える休暇制度は何があるか
片方に負担が偏ってないか
互いのキャリア形成はいつするのか
片方がキャリア形成にギアを入れている時にどうフォローしあうのか
そのようなことを事前に話して目線を合わせていくことが大切
家族が幸せになるビジョンを持つことが
結果的に企業も社会も豊かになるきっかけになる
できることから一歩ずつ
我が家も再度、家事育児の棚卸しをしてみようと思う
一緒に少しずつ成長していきましょう
それでは
さよなら あんころもち
またきなこ!!
こそだてパパのわ『ちくわ』 坪田
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?