【第90回】矢守副会長出演NHK「チャレンジ!BOSAIアクション」
質問 地区防災計画学会の矢守副会長が出演したNHK「チャレンジ!BOSAIアクション」について教えてください。
概要
①NHK「チャレンジ!BOSAIアクション」
②7月27日矢守副会長がキックオフに出演
③デジタル防災クラス おじいちゃんへの声がけにチャレンジ
解説
①NHK「チャレンジ!BOSAIアクション」
未来を担うこどもたちに防災力を向上してもらうため、NHKの「明日をまもるナビ」という番組の中で実施されているプロジェクトが「チャレンジ!BOSAIアクション」です。
例えば、防災かるたを作ったり、シミュレーションゲームで津波から逃げたり等楽しくこどもたちを対象に防災について学ぶ中で、防災の核心に迫っていくのが特徴です。
②7月27日矢守副会長がキックオフに出演
地区防災計画学会の矢守克也副会長(京都大学教授)が、2022年7月27日にNHK総合テレビで放映されたこのプロジェクト「チャレンジ!BOSAIアクション」のキックオフに出演されました。
同番組の中では、群馬大学が地元の小学生向けに開いている「防災かるた作り」、名古屋大学で南海トラフ地震等について学ぶことができる「減災館」等について、取組の紹介がありました。
矢守副会長は、「ヤモリン」というヤモリをモチーフにしたキャラクターに扮して登場され、こどもたちの体験の模様を受けて、アドバイスをされていました。
例えば、「防災かるた作り」については、「地域の人たちの知恵が詰まっていて、自分たちが、それをどうやって現代にいかせるのかを考えることが大事」であり、遊びを通じて地域防災の歴史や営みを知ることができるということを指摘されていました。また、「減災館」でのこどもたちの見学の模様を受けて、「防災の勉強は、本当に怖いなと思うことがスタートラインであり、怖がることは恥ずかしいことじゃなくて、そこから何か始めようという大事なきっかけ」である旨指摘されました。
③デジタル防災クラス おじいちゃんへの声がけにチャレンジ
矢守副会長が、8月に発刊された「地区防災計画学会誌第24号」の巻頭言でも紹介されているのですが、工夫されていたのが、NHKが開発したデジタル教材「デジタル防災クラス」です。
学校で配られるタブレット端末を利用して、水害からの避難を例に、小学生とその家族が、おじいちゃんをどう説得して避難をしてもらうかを学んでいく様子が紹介されていました。
矢守先生は、こどもたちが連携して、おじいちゃんが避難してくれるように工夫して声掛けしている様子を高く評価され、「自分が逃げること、身を守ることが一番大事。それができたら、今度は「声をかけることで他の人の命を守る」こともできます。みんなが声をかけてあげればちゃんと逃げてくれそうな人はいないかな?そしてどのように言葉をかけてあげるか考えておきましょう。」とコメントされていました。
こども向け番組ですが、専門の防災研究者にも参考になるような内容ですので、再放送等がございましたら、ぜひ御覧ください。
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