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【第163回】【図書紹介】災害復興法学Ⅲ(慶應義塾大学出版会)


質問 「災害復興法学Ⅲ」について教えてください。

概要

 ①23年10月11日に岡本正弁護士による災害復興法学Ⅲ発刊
 ②大学の講座のテキストの最新刊
 ③詳細

解説

①23年10月11日に弁護士の岡本正先生による災害復興法学Ⅲ発刊

 23年10月11日に弁護士の岡本正先生による「災害復興法学Ⅲ」(慶應義塾大学出版会・416頁)が発刊されました。

②大学の講座のテキストの最新刊

 本書は、岡本先生が慶應義塾大学で開講している講座のテキストの最新刊になります。
 今回は、新型コロナウイルス感染症、西日本豪雨、令和元年東日本台風等での復興政策を被災者の声に基づいて分析し、各災害に係る法制度の共通点を模索するアプローチを採用しています。
 そして、コロナ禍を乗り越えたことで、災害復興政策が進展したとしています。

③詳細

【目次】

プロローグ

第1部 新型コロナウイルス感染症と災害復興法学―COVID-19
 第1章 新型コロナウイルス感染症は災害か: 災害対策の知恵を感染症に活かせ
 第2章 新型コロナウイルス感染症とリーガル・ニーズ: 動き出す法律家たち
 第3章 感染症対策にも被災ローン減免制度を: 被災ローン減免制度コロナ特則とガイドライン立法化提言
 第4章 新型コロナ関係給付金を差押えから保護せよ: 特別定額給付金等を巡る諸課題
 第5章 オンラインで契約紛争解決: 弁護士会の新型コロナADR・ODR
 第6章 正しい情報と正しい判断で職員・顧客を守る: 新型感染症対策とBCP・BCM
 第7章 新型コロナウイルス感染症に立ち向かう知識の備え: あなたを助けるお金とくらしの話

第2部 異常気象と災害復興法学―DISASTERS
 第1章 西日本豪雨とリーガル・ニーズ: 豪雨災害の声を徹底分析
 第2章 令和元年台風被害とリーガル・ニーズ: 巨大台風襲来の大きな爪痕
 第3章 義援金差押え禁止法恒久化: 水害と感染症と恒久法への道のり
 第4章 終らない半壊の涙・境界線の明暗: 災害ケースマネジメントで申請主義の壁を乗り越えろ
 第5章 避難所TKBと感染症対策: 災害救助法の柔軟運用と限界
 第6章 続・続・個人情報は個人を救うためにある: 災害と個人情報利活用
 第7章 救えた命、失われゆく声: 命を守る災害関連死データの集積と分析
 第8章 首都直下地震発生、東京から脱出せよ: 東京「仮」住まい

第3部 分野を超越するこれからの災害復興法学―RESILIENCE FOR ALL HAZARDS
 第1章 知識の常備薬をポケットに: いつでも、どこででも、だれでも学べる社会教育としての災害復興法学
 第2章 知識を伝えるのはあなた: 命を繋ぐ災害ソーシャルワークと災害復興法学
 第3章 その時メディアは何を伝えるか: 被災者支援報道と災害復興法学
 第4章 災害看護の力の源泉: 健康支援・医療支援としての災害復興法学
 第5章 会社は人でできている: 組織のリスクマネジメントと災害復興法学
 第6章 災害法務の専門人材を創れ: 公共政策学としての災害復興法学
 第7章 災害復興法学が目指す生活復興基本法: 被災者のリーガル・ニーズから基本法を創る

エピローグ: 14歳のための災害復興法学

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