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【読書感想文】学校では教えてくれない大切なこと3 お金のこと

旺文社から出ている小学生向けの学習書シリーズ『学校では教えてくれない大切なこと』の第3弾、『お金のこと』を読みました。
マンガ・イラストは関 和之さん。

タイトルからは、お金の何について書かれているのかが分かりませんでしたが、読んでみると実に幅広く書かれていて、「これはたしかに『お金のこと』というタイトルしか付けようがないな」と思いました。

具体的には、貨幣や紙幣など、物としてのお金の話もあれば、物価や景気など、お金の概念的な話もあります。
他にも、お金にまつわる言葉、制度、法律など、とにかく「お金」をテーマとして様々なことが書かれています。

子どもの頃は何かひとつのテーマについて、ごく自然にいろいろな学問分野にまたがった学び方をしていたような気がしますが、大人になった今でも、やはりこうして色々な知識を少しずつ摘まみ食いするのは楽しいし、知的好奇心が心地よく刺激されますね。

履歴書の「好きな教科・科目」欄を書くのが苦手な人は、たぶん私と同じようなタイプですので、この本を楽しく読めると思います。

さて、色々なことを学べるこの本ですが、主婦である私がやはり期待したのは、家計のやりくりに活かせる何か有用な情報はないかな、というところでした。
家計簿などをちゃんとつけたことがなく、手帳に書く程度の収支メモなんかも、続いたためしがありません。
とにかく「お金のこと」を知らなすぎるし、管理もずさんなのです。

思えば子どもの頃から、おこづかい帳をつけたこともありませんし、つけるように親から言われたこともありませんでした。
対してしっかり者の姉は、子どもの頃に親におこづかいを前借りしたことがあるそうで、その時に、おこづかいのやりくりや借金について、かなり教えこまれたし、身をもって知ることにもなったそうです。
親のせいにするわけではありませんが、何も教わらなかった私は、見事に「お金のこと」を知らないまま大人になりました。

最近も、私のお金の管理のずさんさが露呈したことがありました。
実は私、4月から通信制の短大に入学するのですが、その学費を一括納入しなければなりませんでした。
私の貯金では足りず、旦那にお金を借りようと相談を持ちかけました。
その際「返済計画を出してくれなきゃ貸せない」と言われたのです。
私はフリーズしました。

この本の中でも、お金を借りたがる「英太くん」に対し「アフロ先生」が 、「まずは借りないように。どうしても借りなければいけないときは、必ず返すための計画が必要だ。」と、まったく同じようなことを言っていました。

片や小学生、片やいい大人。
つくづく「学校では教えてくれない」ことについて自分は無知だなぁ、と反省しつつ、それでも呆れずに教えてくれる旦那に感謝もしつつ…は~ぁ、情けない。

そして、「こんな感じで返していくんでしょ?」とExcelで返済計画書なるものを数分でサラッと作ってくれた旦那に、「はい、こんな感じで返していきます!」と全乗っかりし、お金を貸してもらい、無事に入学できることとなりました。
「無事に返済」と「無事に卒業」は、まだまだ先のことですが…。

(↓こんな感じです、返済計画書。)

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そんな「お金のこと」について考えなきゃいけない2021年の春に、この本を手に取れたことの巡り合わせに感謝をしつつ、他にも有用な情報が書かれたページがありましたので視線を戻してみました。

ふむふむ…おこづかい帳のつけ方、と。

「これだけ書いておけばOK。①日付 ②内容 ③入った金額 ④使った金額 ⑤残った金額」

…そうですか。そうですよね。知っていますとも。
知っているのにやらないのが、大人のダメなところなんですよ。
知ったら喜んでやるところが、小学生のすごいところなんですよ。
やるぞ、やってやるぞ、おこづかい帳!
小学生に負けていられるかー!!(※春から短大生)


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