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'20 Z予備高3生の皆さんへ~ 「高3国語」前期⑦の復習問題

Z現役予備校の皆さん、こんにちは。
いつも僕の授業を受講してくれてありがとうございます!

今日の記事は、テキスト07(古文)で出てきた頻出知識の確認です。
いつも通り、まずは以下の問題を解いてみてね。
答えは画面を下にスクロールすると見えてきます。

【問題】


①1行目「まかる」と、その対義語である「参る」の意味は?

②1行目「下る」と、その対義語である「上る」の意味は?

③2行目「懇ろ(ねんごろ)なり」の意味は?

④3行目「かしこまる」の意味は?

⑤5行目「かづく」の意味は?

⑥6行目には「こそ~已然形、・・・」の形があるが、この場合の意味は?

⑦9行目の副助詞「だに」の意味二つは?また、使い分けは?

⑧15行目「いかで」の意味二つは?また、使い分けは?


⑨18行目「などて」の意味は?

⑩22行目「もろともに」の意味は?

⑪「して」の識別方法は?

解答は 画面を下に スクロール!







【解答】


①まかる=「退出する」(貴い場所→卑しい場所へ)
 参る= 「参上する」(卑しい場所→尊い場所へ)

★「まかる」「参る」は代表的な対義語です。ただ「退出する」「参上する」の訳だけ暗記するのではなく、どこからどこへの移動を表す言葉なのか、その意味もしっかり理解しておきましょう。

②下る=地方に移動する
 上る=中心都市(都等)に移動する

②丁寧に・親切に

④恐縮する・遠慮する

⑤相手に衣服をかける
 お祝いや褒美を与える

★「かづく」は漢字で書くと「被く」となります。ちなみに四段活用では「~をいただく」、下二段活用では「~を与える」と、活用によって意味が異なる動詞としても有名です。
⑥~けれども、・・・
★係り結びの応用事項です。「こそ~已然形」が文中で使用されると、逆接の意味を帯びてきます。これは本当に重要ですよ! 係り結びの応用事項としては、他に「もぞ」「もこそ」の用法がありますが、これはどういう意味でしたっけ?忘れた人は知識プリントか、授業の復習へ!

⑦意味~(a)類推「~でさえ」
    (b)最小限の限定「せめて~だけでも」
 使い分け~下に、「命令・願望・意志・仮定」があれば最小限の限定、そうでなければ類推。

★さぁ、来ました。副助詞「だに」です。重要性は折り紙付き。文法問題だけでなく、文章読解時にも大きな力を発揮します。

⑧意味~(a)どうして、どうやって
    (b)なんとかして
 使い分け~下に「願望・意志」があれば「なんとかし
て」、なければ「どうして、どうやって」

⑨どうして

⑩一緒に

⑪(a)名詞+「して」の場合 

  →動詞サ行変格活用の連用形「し」+接続助詞「て」

  →名詞+格助詞「して」(~を使って、~に命令して、~と一緒に)

 (b)連用形+「して」の場合 →接続助詞「して」 

★「して」の識別はかなり応用レベル。頻出度はそこまで高くはありませんが、難関私大などをお考えの方は特に確認しておきましょう。また、格助詞「して」は文中でもよく出てきますので、この際意味を覚えておくといいでしょうね。


今日はここまで!

暑くなってきましたから、体調管理に注意してがんばりましょう。

また、授業では共通テスト対策中心でお話していますが、国公立二次試験や難関私大をお考えの方は、必ず個別に相談に来ること。勉強方法や添削指導など、いろいろ作戦を練っていきましょうね。

それと、次回は現代文なのですが・・・・現代文の復習問題はちょっと公表が難しいんですよ(泣)。それに、現代文で大切なのは知識ではなく、思考の流れ(どういう点に注目して読み解きしているか)ですので、これはやはりライブ授業にてしっかりしてほしいと思います。

ということで、現代文の復習問題はアップなしということでよろしくお願いいたします。その代わり、古文文法に特化した基本事項の確認問題を近日中にアップしますので、そちらをご堪能くださいね。

では、また授業でお会いしましょう。





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